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令和 2年第 3回定例会−09月03日-04号

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  1. 原村議会 2020-09-03
    令和 2年第 3回定例会−09月03日-04号


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    最終取得日: 2021-08-16
    令和 2年第 3回定例会−09月03日-04号令和 2年第 3回定例会         令和2年第3回原村議会定例会第4日目会議録 1 日  時  令和2年9月3日(木) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  宮 坂 早 苗     2番  中 村 浩 平         3番  森 山 岩 光     4番  百 瀬 嘉 徳         5番  半 田   裕     6番  佐 宗 利 江         7番  北 原 貴 穂     8番  宮 坂 紀 博         9番  松 下 浩 史    10番  平 出 敏 廣        11番  芳 澤 清 人 4 欠席議員  なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      宮 坂 道 彦   教育長      清 水 幸 次    総務課長     伊 藤 弘 文   会計管理者    佐 伯 千 穂    住民財務課長   小 池 典 正   農林課長     牛 山 輝 明    商工観光課長   清 水 秀 敏   保健福祉課長   五 味 武 彦    建設水道課長   清 水 英 夫   消防室長     三 溝   章    子ども課長    三 澤 光 晴
      生涯学習課長   伊 藤   証 6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     伊 藤 宏 文    書記       小 松 昌 人 7 本日の日程        1)会議録署名議員の指名        2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(芳澤清人) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は11人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(芳澤清人) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は会議規則第127条の規定により、3番森山岩光議員、4番百瀬嘉徳議員、5番半田裕議員を指名します。 △2 一般質問 ○議長(芳澤清人) 日程第2 一般質問を行います。  まず、半田裕議員の質問を許します。半田議員。 ◆5番(半田裕) 通告番号6番、半田裕です。通告書に基づきまして質問させていただきます。  一つ目ですけれども、新教育長として今後の展望はどうかというところで、新しく清水教育長が就任をされまして、教育行政を今後進めていく中で、今後どのような点に力を入れていこうとお考えか。また、事前の全協で御挨拶にあった、誰一人取り残さないという点につきましては、私自身も非常に共感をするところで、そこにつきましても実現をしていくためどのようなことを課題と感じていらっしゃるか、また対応していく予定かというところも特にお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お願いいたします。今の質問にありましたように、私の就任挨拶の中で、子供は本来やる気に満ちており、自己更新する力や可能性を秘めているという子供観に立ち、誰も一人(孤独)にしないという気概を持ち、全ての子供に学びと暮らしを保障する教育行政を推進していくと述べさせていただきました。  今日はその具体について、質問にあった誰も一人(孤独)にしないということに焦点を当ててお話しさせていただきます。それは幼保小連携、小中一貫教育をより強固なものにしていくということです。そしてその中核に、さきの子供観を共有した保育事業改善を据えていきます。  新しい保育指針、学習指導要領の理念に共通することは、予測困難な社会を生き抜く力の育成であります。職員一人一人が旧来の一斉指導型、集団優先型の指導や支援の限界を自覚し、新しい学びのスタイルを構築していくことが求められているということであります。  未知なることも引き受けて、自ら課題を見いだし、友と協同しながら解決し、新たな課題に出会う、そういうプロセスの中からよりよく生きようとする力を蓄えていく。このような学びと暮らしを生み出す保育事業改善を積み重ねていくことが一人(孤独)にしない、全てに保障するの実現につながると考えています。  具体的には、職員の保育力、授業力の向上を支援すること、すなわち職員研修の充実を図ることであります。まず、三つの「きく」。一つ目は言葉や行動を「聞く」。門構えの耳であります、英語で言うとhear。心情や背景を「聴く」、聴聞の聴であります。耳偏であります、listen to。願いや思いを「訊く」、訊問の訊、askであります。を駆使し、その子の今を的確に捉える必要があります。  次に、子供の内にある力や可能性を引き出す支援の在り方をずっとずっと求め続けていくことであります。これらのことをそれぞれの園や学校で積み重ねるだけでなく、チーム原っ子、仮称ではありますが、そういう原っ子として機能していくことを目指します。年2回行われる原村教育研究会、専門家に学ぶ授業力向上研修、互いに気軽に授業を公開し、学び合える日常研修の充実をサポートすることが重要と考えています。  また、これが実現していくと、山積する教育の諸課題にも対応できるものと信じています。  また、これらは社会教育分野においても同様であります。村民一人一人に学びと暮らしの居場所、そして生きがいのあるそういう村づくりに貢献したいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今のお話の中で、子供たち自身にやる気であったりとか、自己更新する力があるというところを認めて関わっていっていただけるというところは非常に心強いなというふうに思いました。やはり子供たちは大人が育てていかなければいけないですけれども、大人のほうが上で、力のない子供たちを伸ばしていくということではなくて、子供たち自身も力があるというところ、そこを進めていっていただけるというところが非常に頼もしく思います。  今のお話の中で、これまでの集団という形ではなくて、新しい学びという中で、友達と一緒に解決をしていくことであったりとか、授業というところに向かっていくという中で、今はアクティブラーニングなんていう形で授業が考えられていっている中なんですけれども、研修というところが広くお話がありましたが、新しい授業形態についてというところも研修として考えられていらっしゃる部分があるでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 研修の中心は、それであると考えております。今までの日本の教育が積み重ねてきた、守ってきた伝統的なスタイルは一切否定するつもりはありません。だけれども、その指導法なり学習形態では、本当に授業の中でその教室にはいるけれども、ぽつんとしてしまう、理解ができずにそのままにされてしまう。そして一生懸命、例えばノートを取ったりして向き合っているように見えるんですが、実は思考がほとんど働いていない。学びを諦めてしまっている。そういった子が最後は自分に返るわけですけれども、友の力を借りて、ねえ、ここが分からない、教えてと。今、人に頼るということは物すごく大事な側面だと思っています。それでその友と一緒に考えながら、最後は自分で自分なりに分かった、できたという満足感、充足感が次の学習への意欲、新たな課題の発見につながる。  手段としてのスタイルは幾つかあるんですけれども、これがベストだというものはなかなかないわけであります。そういったものを柱にした学習指導、授業形態の在り方を今後模索し続けること、教育の中においてこれは絶対だというものはないんです。そんなことを求め続けていく先生方一人一人の成長が子供を育てる、そういうふうに考えております。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、新しい教育ということで、これからこの後も質問ありますけれども、タブレットとICT教育とかが進んでいく中で、今、教育長のお話の中にあった今までは先生と向かい合っていた部分が、今度はタブレットとも向き合うことになるので、そうすると、またより周りとのつながりがなくなってしまって、先生が分かっているか分かっていないか把握しづらくなるというのもある中で、そういった形で先生方が子供一人一人に目を向けて教育を進めていってくださるというところに非常に期待をしているところです。  少し話が変わるんですけれども、僕自身が誰一人取り残さないというところで中高生の支援というところを続けている中で、やはり本村におきましても中高生の支援という部分がまだ少し手薄かなというような感じを思っています。なので、そういった地域の中で中高生が活躍できる居場所であったりですとか、村づくりに参画する機会というようなところがもっと充実していけばというふうに考えています。  令和2年度の原村の教育の中でも、賢く・優しく・逞しい「原っ子」を育てるという中で、10代というんですか、中学生、高校生の支援の中でも親以外の大人との関わりであったり、社会への参画が必要というところがあったんですけれども、その中で、清水教育長は、以前は中学校の校長先生等もやられている中で、中高生というところの支援で何か必要だというふうに感じるものがありましたら教えていただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お願いします。今御質問にありました中高生時代、いわゆる発達段階的にはいろいろ表現されています。思春期だとか、第二次成長期だとかいうようなことを言われているわけですが、僕は今まで子供たちに教えてきてもらった大事なことは二つあると思います。  一つは、信頼できる大人の存在であります。この時期の子供たちは、子供たちとの関わりが多く、それらの中で成長していく部分が大半であります。ですが、本当に自分が悩んだり苦しんだり困ったり、そういったときに、この人なら頼っていいかなと、先ほど頼るということを言いましたが、相談してもいいかなと。そういう存在があれば、それは基本的にはまず親だと思います。でも、現在の状況においては、それもなかなか難しい状況も考えられます。子供たちは、学校へ行けば学校の先生が信頼できる大人が1人存在していれば救われる。それも難しい状況も考えられます。そうすると、地域、近所のおじさん、おばさんという表現が適切かどうか分からないですが、あの人だったらちょっと俺のことを聞いてくれるかなという信頼できる大人の存在が、この時期特有のいろんな多様な道を歩きます。時にはレールから外れちゃうようなこともたくさんあるんですが、最後はそこに戻ってこられるというふうに、子供たちのたくさんの姿から教えてもらいました。  もう一つは、望ましい進路の選択であります。中3というと、どこの高校へ行くとかそういう形になるんですが、それはあくまでも狭義の進路であります。どう生きるかという、その生き方は友達に影響され支えられる。けれども信頼できる大人に憧れて、自分の生き方を考え、判断、決定していくという側面もたくさんあります。そういう意味で私は二つの発達課題を挙げるとすれば、これを挙げております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) どこの自治体でも子供支援とか子育て支援というふうになりますと、保育園、小学校ぐらいまでですかね。また、親の支援というところが中心になって、中高生本人の育ちであったり、まさに進路が出ましたけれども、どう自分自身で育っていくか。進路を決めていくかというところもそうですけれども、そういったところの支援というのは、どうしても手薄になってしまうのではないかなというように感じています。  そんな中、新しい教育長さんには、そこの支援も含めて子供の過程の中でのゼロから18歳までを見ていくというところで、総括的に支援をしていっていただければというふうに思うので、よろしくお願いいたします。  二つ目の質問に移らせていただきます。先ほど、教育長の中でも大切にしたいところで幼保小中の連携というお話がありましたけれども、2019年から子ども課という形に原村もなって、ゼロから18歳まで一元的に見ることができるようになったという中で、ここで1年半くらいたった中で、いろいろと課題はまだまだあるかと思うんですけれども、連携という中でどのような課題であったりとか展望をお持ちかというところを改めてお聞きできればと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) お答えさせていただきます。幼保小中の連携等について、どのような課題、今後の展開ということでありますが、それについてお話しさせていただきます。例えばどこの段階においても、こういう姿があると思います。教室にじっとしていられず飛び出してしまう。なかなか集団と一緒に行動できない子。人とうまく関わることができずにぽつんとしている子。パニックに陥って極度の興奮状態に陥っている子。どれもその子にとって必死の表現、発信です。  しかし、あるステージでは困った子と判断されて、それを直していこうという方向に進んでいくことが考えられます。また、別のステージでは、本当に困り感を抱いている子だから、その子の訴えを受け止めて一緒に歩いていこうとします。同じ1個の人間であっても、ステージが違って対応が違うと、その子は大きな混乱に陥る可能性があります。時には傷ついてしまうことも考えられます。  このような状況を改善していくことが私は大きな課題の一つと考えています。同じ子供の見方を共有し、子供に向き合う姿勢を共有していくことが子供の学びと暮らしを保障していくと考えています。  幼保小連絡会、小中連絡会、原村教育研究会等の機会を捉えて、職員同士が仲よくなること、つながるを深めることが課題解決の道です。今のような特設な機会もさることながら、日常的に職員同士が互いを理解し合って同じ姿勢で向き合う、そういう機会を拡充できればと考えております。  この2年間、小中学校の特に特別支援学級における講師間のつながりが深まっています。見学、体験及び体験入学等を何回も気軽に実践し、それに付き添う保護者がそれぞれの職員と腹を割って話す。懇談を重ねる中で、小1プロブレム、中1ギャップを解消していく事実がありました。特に原村における保小、小中のつながりは非常にスムーズなものがあると私は今感じております。この事実が今後の在り方を示唆しているというふうに私は今考えております。これらを充実し、さらに発展させていきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 私自身も幼保小中の連携で期待するのは、先生方がそれぞれの段階の子供たちを自分の小学校だけ、保育園だけというわけではなくて、そこを超えて自分がメインで関わっている段階ではない子供たちの姿を見ていただけることかなというふうに思っています。  僕がこれまで子供と関わる中でも、例えば年長であれば保育園の中で最年長としてすごく頑張っていて、下の子たちを引っ張っていたんですけれども、小学校に入ると一番下の学年として扱われて、むしろ年長のときより少し何か甘えてしまったりとか、できなくなってしまう姿であったりとか、小6から中1の中1ギャップとかもそうなんですけれども、そういったところがすごく残念だなというふうに思って、子供たちと関わってきていました。  ちょっと横浜市の例にはなるんですけれども、友人が横浜市で教員をやっているんですが、小学校の先生が保育園と職員交流ということで3年間保育園で働いて、またそれから小学校に戻った友人がいるんですけれども、保育園の頑張っている年長さんの姿を見ることによって、小学校1年生に対しての関わり方が変わって、その子ができるというところで関わることによって、小1プロブレムというところを改善できたというお話もありました。  先ほど教育長のお話の中にも先生同士の交流をしていくところで改善していけるということがあったので、そういった形で原村も今後、先生方が交流をすることで、子供たちを同じ目線で見ることができるというところを進めていっていただければというふうに思っています。  連携と併せてもう一つ少し心配しているのが、原村の場合、よさでもある1村1校、幼稚園、保育園、小学校、中学校が1校ずつというところ、連携の取りやすさというところでは非常にプラスかと思っているんですけれども、同じ学校の例えば小学校同士、中学校同士の先生たちの研修の場といいますか、例えば茅野市の場合であれば校長会というところに僕も参加させていただくことあるんですけれども、そうするとそこで学校の先生同士、中学校の先生同士とかが交流をすることによって、どんどんスキルが上がっていっているのかなというふうに感じたんですけれども、原村の場合、今は1村1校という中で、そういった横のつながりというところは何か解決をしていけるというか、つながっていけるようなことは検討されているでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お願いいたします。多くの職員が多くの交流を1年するということは、目の前に子供がいるのでなかなか難しいことなんですが、今年、例年年に4回程度、原村の園長校長会というのが開かれております。8月にその第2回目があったわけでありますけれども、そのときに、こひつじ幼稚園の中村園長さんを園長校長会に参加してもらうようにしました。いろんな立場とかを考え、当然違っていいんですけれども、同じ原村の子供を育てる、同じ原村の子供に向き合うという観点では全く同じでありますので、それぞれが互いの特性を理解しながら互いに学び合うということをまず園長先生、校長先生たちにお願いいたしました。  あと、原村はこれも独特なんですが、先ほど言ったように教育研究会に四つの園、小中から集まって研修をするというような仕組みだとか、あるいは小学校、中学校の先生方が夏休みに半日保育園へ行って体験をしてまいります。そういったことを節目にしながら、やはり子供の事実を見る。僕は全ての始まりは子供の事実から始まる、見るということをもっと増やしていけたらなということを思います。  例えば小学校で研究授業があるから、それは今まで教育委員会に案内が来ますが、中学校や保育園にも発送してもらう。来る来ないは別として、そこに1人でも参加する先生、職員が増えればそういう交流は深まっていくのかなと。そういったことが先ほどまで申したこと。  別の表現をすると、どうしても私を含めてそうなんですが、私の物差しで子供をはかってきました。保育園なら保育園の物差しがあり、小学校には小学校の物差しがあって、中学校には中学校の物差しがある。多分いろいろあると思うんです。一人一人の先生にも、きっと今まで携わってきた中でつくられた物差しがある。その目盛りを今度は逆にその子の目盛りではかれるような物差しを持てる。それは子供の事実に学ぶしかないというふうに私は今考えております。そういった機会を増やすことによって連携、絆を深めていきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) では、続いて3番目の質問に移らせていただきます。6市町村、この諏訪地域は6市町村ですけれども、それぞれ特色のある教育というところを打ち出していくというところも重要なことかなと考えているんですけれども、清水教育長の中で、本村の特色であったり、その特色をどのように生かした教育を行っていきたいかというところ、お考えをお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お願いいたします。これも私が2年3か月の中で出会った姿をちょっと幾つか紹介させていただきます。  昇降口に飾られた火の女神フゥーちゃんを食い入るようにのぞき込む中学生、丹精込めて育てたブドウをワインとして形に残した中学生、恐らく日本で唯一の1本セルリ給食に歓声を上げる子供たち、原村のルーツに深く関わる坂本養川の業績と生きざまからの学びを広く発信した小学生、どの姿もすばらしい学びの姿であるし、まさに原村の特色を具現しているものかなというふうに考えております。このように、原村の特色というのは多分枚挙にいとまがないくらいいっぱいあると思います。  原中学校では原村学が根を張り始めました。1年で村の特色やよさを再発見し、2年でそれらを体験・体感し、3年で村の発展のために建設的な議会提言を行うという学習が組まれています。ふるさと原村を知り、体感し、貢献していくという過程を歩んだ子供たちは、ブロンズ像とともに、かけがえのない存在として中学を巣立っていきます。  また、原小学校でも様々な地域に根差した学習が展開されているわけですけれども、先ほど申しましたように、坂本養川を通して原村を考える学習をはじめ、ふるさとに目を向けた学びが位置づいてきております。  今後は、9年間を見通した原村学、こういう総合的な学習というのは、なかなか体系づけたりとか、プログラム化できるものではないですが、こういう学びを経て一社会人に成長していくというような意味合いで、今は中学3年間でありますが、9年間を見通したそういう学びを構想していくことが重要になると考えています。  原村には高校がありません。中学校を卒業すると、学びの場はいや応なく原村以外の場所になります。学び育った原村に戻り、当村の担い手、支え手として活躍する子供が一人でも多くなることを願うわけではありますが、このふるさとを愛し体感し、貢献する学びが今後大きなキーワードになっていくと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、本当に特色、枚挙にいとまがないという話がありましたけれども、僕もハラカツ!を放課後やっている中で、小学生の子がかばんにセロリ1本を学校の畑で取ったといって、セロリを挿して遊び場に来るなんてことはこの原村だけだろうなということであったりとか、あとはブロンズ像もそうですね。僕も友人が原村に遊びに来た際は、これは僕が中学のときに友達たちと作ったブロンズ像なんだよという形で美術館を案内したりとかもしますけれども、本当に高校になって原村を出たときに、原村にこんないいところであったり楽しいところがあるんだというような部分を伝えていっていただけるような教育を進めていただければというふうに思います。  本当に原村のあとよさの一つとしては、人と人との近さというところがあると思います。地域の人たちが自分の顔を知ってくれているであったりとか、そういった部分も非常に原村のよさだと思っているので。大きい自治体になると教育は学校であったり教育委員会がやってくれるというふうに思って任せてしまうような地域の方たちもいらっしゃる中で、原村は狭いので、ぜひ地域の子供はみんなで育てるという思いをみんなが持っていただけるように、地域とどんどん連携をして教育行政を今後進めていっていただければというふうに思います。  では、続いての質問に移らせていただきます。子ども・子育て支援センターの進捗状況はというところで、本当に今年度はコロナウイルスの対応というところで、皆さん非常に御尽力いただいて忙しい中、本当にありがとうございます。そういった中でも、子ども子育て支援センターに対する住民の期待というところは非常に大きい中で、こちらの進捗について、遅れ等は生じていないかというところをお聞きできればと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 子ども子育て支援センターに関しましては、この前設置場所がようやく決まったという段階であります。この先、場所と広さが決まってきましたので、その中身を具体的にどうするか。昨年までありました検討委員会の答申もありますので、それを踏まえて検討していきたいと思いますが、これの詳細については、担当のほうから答弁させていただきます。お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) それでは、お願いします。今、教育長のほうからもお話がありましたけれども、建設場所については、今の教員住宅のところを使うということで全協でも説明させていただいたとおりになっております。こうしてようやく建設場所が決定したということで、これから建設の施設の内容についての詳細を検討していく段階に入ってきます。  確かに、これが若干遅れぎみというのは正直な話なんですけれども、これから基本計画を策定するに当たって、その支援をしていただくコンサルを入札により発注していきたいというふうには考えていますが、それを今月中に入札を行って業者を決定していくということで考えております。  遅れぎみではありますけれども、何とか今年度中には来年度実施設計に移れる仕様書の作成までを完成していきたいというふうに考えております。  今後、その中で皆さんに御意見をいただくこともあるかと思いますが、そういった形で、できるだけといいますか3月、今年度中には完成に向けていけるように努力していきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 年度を超えることはないというところの御回答いただき、安心しました。本当に時間がない中で忙しい中かとは思いますけれども、スケジュールどおり進めていっていただければというふうに思います。  先日、用地について御説明をいただきました。教員住宅の場所を使うということでありますが、あの中で今シルバー人材センターが入っている住宅、あちらを抜いた形での設置というような計画のお話があったんですけれども、例えばシルバー人材センターの事務所の土地を分ける必要性はどこにあるのかというところをお聞かせいただければと思います。  例えば、併せてあの土地も活用して、例えば子ども子育て支援センターの中に事務所を入れて、高齢者の方が来やすくすることで子供たちとの交流がよりよくなるのではというような方法もあるかなというふうに思うんですけれども、ちょっと1区画だけ外れているというところが少し気になったんですけれども、何かその点についてお考えがあればお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) これは行政全体の話になりますので、私のほうから答弁させていただきます。議員も御承知のとおり、全協でもいろいろ種々お話ししました。用地がもし買収できるのならば、そこを買収して設置をしようかとか、それから検討委員会の中で中央公民館の西側の駐車場云々というような話も答申ではいただいておりますけれども、それに対する代替の駐車場の確保ということで行政としても動きましたけれども、方向づけには至らなかったと。買収できないという状況。最終的には、前回の全協でお話し申し上げました場所に決定をということでございます。  それから、強いて言いますとシルバー人材センターというのは行政の一組織ではございませんので。今はあそこの場所に設置して運営していただいていますので、かなりの準備、それから投資もしていますので、今使えるものは使っていくというのが一番ベターだろうというふうな結論でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 県営住宅の場所に決まった経過というところは理解させていただいている部分であります。また、人材センターのところ、あれも今後センターは建て替えになっていくのか、今ある建物をそのまま使っていくのかというところも検討されているかとは思うんですけれども、万が一というか建て替えということになったときに、あそこの一角だけ人材センターがあるというところで不都合が生じないかというところも十分検討していただいた上で、最終的に判断をしていただければというふうに思います。  二つ目の質問に移らせていただきます。先ほど、課長さんのほうからも皆さんの声もお聞きしながらというような御発言がありましたけれども、より活用されるセンターを目指していくというところで、利用者である住民参加での考えが必要だというふうに考えています。これは先ほどの地域の方とともに子供のことを考えていくという中でも、子ども子育て支援センターの中で課題となる部分等もあると思うんですが、そういうところを役場だけで考えるのではなくて、地域の方たちと話をすることで、そういった課題を共有していっていただいたり、そういった中で村がやってくれるということではなくて、自分たちもこの施設に関わっていくという思いを持っていただく上でも、建設の段階からある程度関わっていただくことが重要かと思うんですけれども、その中でそういった場を設ける検討委員会という形がありましたけれども、その次の段階として、より詳しく進んできた中で、そういった住民の意見を聞くような組織等をつくる予定はあるかどうかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) この件に関しても担当のほうから答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) お願いします。子ども子育て支援センターにつきましては、今後、これから内容を決めていく段階ではありますけれども、答申の中におきましては、いろんな中で住民参加という形で考えられるような要望、答申の内容については、子育てに関する事業や行事を発信する場所、子育て講座や講演会の開催というようなところがありました。ここら辺に住民の方が関わっていくことになるだろうなというふうには考えています。  ただ、住民参加という形であっても、参加していただける団体であったり、個人であったりというところが大事になってくるかと思いますけれども、そういった方々がある程度継続的に安定的に関わっていっていただけるようなそういった形になってこないと、ただそのときだけ意見を言っておしまいというような形にもなっていくかと思います。  これについては、支援センターを実際にどのように運営していくかという、施設が固まったところで、必要に応じて皆さんの声をお聞かせいただきながら、できるところはそういった形でやっていきたいと思います。  単純なイベントの開催は、そういった団体においてこういったことをやりたいという部分は、場所をお貸ししてやるということは可能かと思いますけれども、まずはそういった自主的なグループがこういうことを単発的であってもやっていくんだという、そういうふうなことの中からさらに系統立ってできるような形になっていくことが一番いいかなというふうに思いますので、まずはその辺から自主活動、そういったところが積極的にできるような雰囲気といいますか、そういったふうになっていくことがいいかと思いますので、そういったことを考えながら、今後検討していくことになるかと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。
    ◆5番(半田裕) 本当にスタートしてからイベントであったりとか、そういった行事ごとにぜひ参加者の声を反映していっていただければと思うんですけれども。  この運営面というところでいうと、先行している事例としては茅野市の0123広場、子育ての広場があるんですけれども、そちらは平成14年に開館をしてから、今までずっと継続的に地域の方たちが運営委員会ということで運営のサポートをしてくれています。サポートといいますか、本当に自分たちの館として大切に思って運営をしていってくれています。  その中で、やはり保護者ですと自分の子供が卒園であったり卒業してしまうと、なかなか関わる機会がないところで入れ替わりが生じてしまうところではあるかと思うんですけれども、茅野市の0123広場のほうでは、卒業した後も保護者の方が運営委員会に入って、一緒に関わってくださっていたりというところで、もう平成14年からなので、20年に届くかというところの間、地域の人たちが途中で辞めることなくずっと続いてきている、それによってうまく進んできているという事例がありますので、ぜひそういったところの運営のほうも参考にしていただきながら。  僕は、住民と一緒につくっていくというのは住民の意見を全て聞かなければいけないということではなくて、行政と住民が対等に同じ課題について話し合っていくことで、こちらの村の事情というところも理解をしてもらえますし、話を聞いて納得してくれているので。どうしてもセンターって100人が100人、全員納得したセンターを造るというのは理想ではあるんですけれども、やはりどこかしら諦めなければいけない部分とかが出てくる中で、そういったところを村が決めましたということではなくて、一緒に話して決めましたということによって、より理解も進めていっていただけると思っています。なので、同じ課題をどうするのかと考えていくことが重要だと思っているので、なるべく早い段階で一緒にやっていくような機会を検討していただければというふうに思っているので、よろしくお願いいたします。  続いて、三つ目の質問に移らせていただきます。次世代の学校教育を検討する体制整備を求める決議書への対応はというところで、前回の6月の定例会で陳情がありまして、そのまま本議会として体制を求める決議書という形で出させていただきました。  この決議を受けて、その後課内でどのような検討がなされて、今後どのように進んでいくかというところをお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) では、お願いいたします。決議に書かれている中身につきましては、一つ目として、コミュニティスクールや現在ある仕組みの活用も含め、速やかにオンライン学習を含む次世代の学校教育を検討する体制整備を行うこと。2点目として、検討準備、実施には地域が連携して進められる体制整備を行うことということがありました。  それを受けて、それ以降の具体的な取組についてまず御報告させていただきます。6月、7月の定例教育委員会において、7月、8月の村の園長校長会において、決議の確認とそれを受けた取組の在り方について協議してまいりました。また、8月7日には、2名の村民の方、PTA関係も含まれておりますが、その方とオンライン学習等に関する懇談を持たせていただきました。  次に、これらの中で、今後の取組について確認したことを御報告いたします。これは定例教育委員会及び校園長会において確認したことでありますが、1点目として、学校においては現在あるコミュニティスクールの組織を整備し、幅広い地域の人材の力を集めて学校を支援していく体制を整備していく。目安として年内にそういう体制整備をしていくということでございます。  例として、学校支援地域本部というような、かつてそういう組織があったんですが、その中に幾つかの専門部があったわけでありますが、学習支援部、ICT教育支援部、読書支援部、安全部と。これはあくまでも仮称で、固有の名称ではありませんが、内容的にそういったボランティアを公募して具体的な活動を推進していく。地域の見守り隊とか読書ボランティアというのはもう実際に活動されているわけです。それに学習全般を支援する部だとかICT、今ずっと話題になっていますが、ICT教育、オンライン授業に関する実現に向けて支援をしていく、そういうセクションというものを実際に立ち上げて、メンバーを集めて活動を具体的にし、一歩踏み出すということが、多分この決議に応える一番近道なのかなと。  在り方検討委員等を設置してどうのということも一つの手だと思うんですが、そうすると、なかなかいろんな委員会を立ち上げてやる、メンバーをどうするかというようなことも含めて時間がかかりますので、今あるコミュニティスクール、今組織はありますが、機能としてはやや不十分な面があるかなと確かに思います。それを機能化させようという形で考えております。  特にオンライン授業を含めたICT教育支援に関しては、ボランティアによる教材作成や職員研修分野での学校支援を具体的に展開していく。実際、例えば中学校では懇談に来られた方々が中学の先生と一緒に授業の撮影を行ったりとか、後ほどまた質問の中で触れられる部分もあると思うんですが、職員研修、そういったものを学校全体の職員研修という大きなことじゃなくて、例えば学年でちょっとZoomのやり方をもう1回やりたいとか、教材、こういうビデオの作り方をやってみたいというときに、そういうボランティアの方々と一緒に研修を深めていくということが具体的に考えられればいいなというように思っております。  とにかくこれらを足がかりにして、村全体で子供の教育を支援する機運を高めて、人材バンク作成の端緒にもなっていけばいいかなというようなことも考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今、コミュニティスクールを中心にというお話がありました。私自身もこの6市町村の中で残念ながら原村のコミュニティスクールは、まだまだ発展的になっていくと地域との連携が進んでいくだろうなというふうに感じる部分がありました。他の自治体ですと、コミュニティスクールに関わってくださっている方たちを中心に、どんどん学校に入ってきてくださっていたりとか、地域で学びの場をつくって、そこで子供たちを受け入れてくれたりというところで進んでいる部分があるので、体制整備をしていく中で、コミュニティスクールもより活発化していくということになれば、よりよい方向に進んでいくのではないかというふうに感じています。  本当にICT教育という部分は新しい分野で、先生方も非常に大変だと思っています。そんな中、当村では専門性を持っている地域の方たちが協力をしたいということで手を挙げてくださっていて、本当にそういったやる気のある方たちがいて、子供たちを支えてくれるというところは非常に心強いなと思っているので、そういった方たちと連携をしていって、先ほどから何度も出ていますけれども、地域と学校が連携をして、子供たちを育てていくというところの一つの事例になっていくと思うので、年度内に体制をうまく整えられればというお話でしたので、そちらを目指して進んでいっていただければと思うので、よろしくお願いいたします。  続いて四つ目の質問に移らせていただきます。経済対策以外の新しい生活様式に対応した新型コロナウイルス対策はというところで、今回のコロナ禍において経済対策、また産業振興支援というところは重要性、緊急性が非常に高く、力を入れるべき支援であって、本村においても、これまでその点について多くの支援をしていただいているところです。  その中で、新しい生活様式ということで活動も始まって、次の段階として文化的な教育的活動が再開というところも重要ではないかというふうに感じています。長い自粛生活の中、子供たちの学校行事であったりですとか地域イベント、体験の場が少なくなっていることによって、子供だけでなく大人もですけれども、余暇の過ごし方が家の中だけになったり、外に出られないことによってガス抜きができなかったり、いらいらがたまっているというふうに感じています。  そんな中、社会全体も少しぴりぴりしているような雰囲気で、それが今あるコロナ差別であったりとか、そういったことにもつながっているのではないかなというふうに思っています。  そんな中、今後村として次の段階として新しい生活様式に配慮した上で、文化的であったり、教育的活動等への支援を行っていくような考えがあるかということをお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今回のコロナウイルスのいろんな対応につきましては、議員御存じのとおり、内閣より地方創生臨時交付金、第2次補正の分の交付限度額が示され、既に各課において事業計画を作成し、そしてまた庁内において選定作業を行い、実施計画を関係機関に提出してございます。それから、それに基づきまして、議員さんのほうにも計画はお示しをさせていただいている状況でございます。  それから、今の御質問の交付金を活用してのイベント活動に対しての補助金支給でありますけれども、現時点では緊急経済対策含め、そちらのほうが優先で今までやってきております。今後新たに国、県のほうからそういったもののお金が来るような状況になれば、多少なりとも検討できるのかなという状況でございますが、現時点では一切検討してございません。検討できる余地がないということです。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 1番と2番の質問が大分近くなっているので、このまま2番の質問に関連してというところで、2番の質問に移らせていただいて質問させていただきます。  本当に経済的にも今国のほうで第3次の地方創生臨時交付金等を検討するというお話も出ている中で、まだ決定が恐らくしていないので、あるかどうかというところも分からない状況ではあるんですけれども、当然そちらが出てきたら、今、村長のお話にあったように、国や県がそういうところにつけるのであればというところが前提になるかとは思うんですけれども、そういった中で、イベントや活動というところで、団体自体の支援というような形もですけれども、例えば今村で行っているような事業、公民館等の事業が主になるかと思うんですけれども、そういった形の事業の回数を増やしていったり等であったりする中で、村の住民の皆さんが余暇を過ごしていくことであったりとか、イベント等ができるようなことの支援というところが考えられるかどうかというところをお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。物事を考えていく、いろんなことを考えていく中で、やっぱりロジカルシンキングということが必要だろうと。それから、私は常日頃言っていますけれども、物事を決定するのにはやっぱり重要度と緊急度を勘案しなきゃいけないということです。  今の御質問に関してですけれども、今行政として何を一番しなくちゃいけないかということは、やはりそういった公共施設で文化団体等が活動していただいています。それに対してコロナ対応のハード的な面をまず優先すべきだろうと。現在、公共施設に換気機能つきエアコンや、それからウイルス除去機能つきの空気清浄機とか、サーマルAIカメラとか、それからスリッパの殺菌機、それから図書の殺菌装置まで配備して、密にならない工夫や換気、消毒などきめ細やかな感染症対策を行って、住民の皆さんに安心して利用していただくための方策を今展開しているところでございます。  それからあとは、先ほども言いましたけれども、支援云々というのはまた次なる段階での問題だろうというように私は捉えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 私自身も今公民館だったり図書館において、本当に安心して使える環境づくりというところを村に行っていただいているので、使える環境というところはできてきているというふうに感じています。なので、本当に次の段階というところで、今後予算編成等もあって来年度のこと等も考えているかと思うんですけれども、今後のコロナの状況を見ていく中で、次の事業展開というところで、ぜひこういった教育的な部分であったり文化的活動のところをどう、安心した環境ができても、やはりまだ心情的にはそこに踏み出す勇気等もない部分ではあるんですけれども、そんな中、村が少しそういった環境を整えていくことによって、これまでどおりの環境に戻っていくのではないかというふうに思いますので、そういった部分についても御検討をぜひしていっていただければというふうに思います。  続いて、三つ目の質問に移らせていただきます。こちらも住民の皆さんの文化的活動をより支援すればというところに関連しての質問になるんですけれども、新型コロナウイルスの対応によって原村の図書館の貸出率というのは、昨年度で1人当たり14.8冊というところで県内3位、参考までに1位は下條村の16.1冊、富士見町は16冊というところであるんですけれども、そういった形でかなり住民の皆さんが本を読んでいるというところが本村の強みでもあったかというふうに思います。  そんな中で、残念ながらコロナの影響で閉館をしていたというようなこともありますけれども、4月から5月の間では、昨年度は1万5,000冊借りられていた本が、残念ながら今回は600冊程度というところで非常に少なくなってしまって、それだけ読書の機会が失われているというふうになってしまっています。  そういった中で、オンライン図書館というような形で、こちらも地方創生臨時交付金のメニューの中に上がっている分野にはなるんですけれども、こちらを導入していくことについてどうかという質問になります。  今年からタブレット等も導入をされることによって、子供たちも図書館で本を読むこともできますけれども、そういったタブレット、これまで読んでいない世代であったりですとか、特に若い世代、16歳から30歳というところの世代でいうと、先ほど村全体では14.8冊というところではありますが、16歳から30歳でいうと、1人当たり5冊程度しか読んでいないというところで、その世代は本をあまり読んでいません。僕も周りの方たちに図書館の審議会もやっている関係で聞いたところ、やっぱり今はタブレット等で読むことが多くなっていたり、図書館に足を運ぶ機会がないというところで、今後、本村が1位を目指していく必要があるかというところもあるかもしれないですけれども、せっかくこれだけ伸びてきている分野なので、今本を読んでいない方たちにも本に触れていっていただくというきっかけであったりですとか、また今後高齢者も含めて図書館に来ることができない方たちに対しても、ICTというところはどんどん入っていく分野かと思いますけれども、図書館がオンライン化することによってのメリットがあると思います。  今こういった国の対策であったりとか、図書館をオンライン化することに対しての支援というところも出てきている部分なので、検討していっていただければと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 図書館につきましては、学校教育、社会教育との共通部分に当たる。社会教育においては、まさに学校に匹敵するような重要な施設であります。その在り方を望ましくしていくために何ができるかということは、非常に大事な観点であると受け止めております。  この点につきましては、担当のほうから答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤証) それでは、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。図書館等で使用する電子書籍のシステムについて、TRC、図書館流通センターという本の大手の問屋になるんですが、こちらのほうは電子書籍の関係も図書館関係は8割ほどのシェアを占めるということで最大手だということです。そちらのほうに確認をしましたところ、利用者がTRCにあるサーバーの中の電子書籍のデータをブラウジング、検索して読みたい本を借りるという仕組みで、村の図書館内に機器を設置する必要はないという返答でした。  経費につきましては、初期導入費用が70万円、月額の利用料が5万円、電子書籍のアクセス権の購入費用としまして1冊当たり平均して4,000円ほどかかるとのことです。こういった費用は全て図書館持ちとなりまして、初期導入必要を補助金で賄ったとしましても、年間利用料60万円と、それ以外に電子書籍の購入費用のほうがかかってきます。毎年かかりますこうした費用を捻出するのは、財政難の折もありまして、従来の図書の購入費のほうから回すしかなく、十分な従来の紙ベースの図書の購入のほうが困難になる可能性があります。  TRCが行っている電子図書館サービスは国内で最大規模のものですが、長野県内ではまだ導入している図書館はなく、忙しくて図書館に行く時間のない方や高齢者、障がい者など図書館に行くのが困難な方に向けて、比較的大規模な図書館で導入するようなケースが今のところ多いそうです。  それ以外には、なかなか図書館に行けないような山間部だとか離島、それから北海道のような人口密度の低いそういった地域で導入している市町村もあるということです。  そういったような理由もありまして、現状で原村図書館に導入するには毎年の経費のほうがかかってくるということを考えると、少し困難ではないかというふうに思っております。  そのほかにも、諏訪6市町村でネットワークのほうを組んで相互貸出しをしているんですが、そういった運用に関しまして、電子書籍の導入をもし行う場合には、広域で行うのか、それか単独で行うのかというようなそういった課題もあります。  この電子書籍の導入につきましては、諏訪6市町村の図書館の協議会のほうでも以前に議題に上がったことがあるというふうに聞いております。現状はこのように感じております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今のお話の中にありました。やはり導入の部分は今回の補助等で賄えたとしても、やはり年間で維持をしていくようなコストの部分についてどうしていくかというところは、当然出てくる課題かというふうに思います。  その中で、一つの方法としては、例えばふるさと納税、今原村の場合は特に用途を非常に限定して行っているわけではないですけれども、例えば図書館の充実というようなところ、オンライン図書館をというような形でふるさと納税のメニューに上げて、それを支援していただく。  場合によっては、オンライン図書館なので、アカウントがあれば本を読めるというところなので、例えば返礼品としても、アカウントを寄附していただいた方であれば使えるような形にするであったりですとか、そういった形で。確かに今の財政状況の中では維持していくことは厳しいかと思うんですけれども、よい取組であれば財源を確保してでも進めていっていただければというふうな思いもあるんですけれども、この点について、例えば財源を確保して進めていくようなお考え等があるかどうかというところ、村長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) ふるさと納税を活用して云々ということでございますけれども、どこからお金を出そうが、かかる費用は総額があるわけです。先ほど、教育委員会の答弁した内容の中で、現時点では難しいだろうというのが教育委員会の見解でございますので、私がそれ以上コメントする必要はないというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員。 ◆5番(半田裕) 今ある予算の中でということになっていけば、今、紙の書籍というところに使っている予算をオンライン図書館のほうに移していくかというような形に、導入するとなればなっていくかというふうに思います。  そういった中ですと、僕自身もずっと紙の本に子供のときからなれ親しんできて読んでいるところなので、それを全て電子書籍に置き換えていくということに対して批判といいますか、そういった反応もあるかとは思うんですけれども。例えば、その本を導入する際に全ての本をオンラインにするのではなくて、例えば続き物の全5巻の本であれば、1巻、2巻だけオンラインに導入して、残りの3巻から5巻は図書館に本を借りにきてくださいであったりですとか、オンラインを導入することによって、今読むことのできていない人たちが読めるようになるだけではなくて、そこからさらに図書館に足を運ぶようなきっかけにもつながるというふうに考えています。  ちょっと先日、学校の教科書の件とまた話が違うかもしれないですけれども、どんどんオンライン化が進んでいく中で、タブレットを利用するという方が増えていて、タブレットでいろいろ行っていくという中で、どこかの段階では、オンライン図書館の導入というところもテーブルにのってくるのかなというふうに思っています。なので、先ほども6市町村の中でも検討して課題に上ったこともあるというところなんですけれども、今回このコロナ禍によって、やっぱり本を読めなくなっている人がいるという事実の中で、ぜひのせていっていただければというふうに思っています。  もしちょっとほかに方策があればというところでお聞きしたいんですけれども、例えば今回コロナ禍で本を読む機会が少なく、今図書館は始まっていますけれども、若い世代というところで本を読めなくなっている方たちに対して何かアプローチをして、読書数を増やしていこうかというところありましたらお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤証) 教育委員会生涯学習課のほうでは、昨年度に原村子ども読書活動推進計画というものを作成しました。こちらは概要版になります。本編のほうはもう少し厚いものがあるんですが、こちらのほうは小学生、中学生、保育園のお子さんのいる全家庭にはお配りをしてあります。  こういった中で今までもやっているんですけれども、ファーストブックとかセカンドブックみたいな活動のほかにも、園児の子供たちがみんなで図書館に来て本を選んで、それを家に帰ってお母さん、お父さんに読んでもらうとか、それから毎月家庭読書の日というものを設けまして、家庭で読書に親しんでもらうとかそういったようなことを進めていこうということになっております。  まだまだそういった部分で啓蒙が足りないというような部分もありますので、これからそういった部分に関しましてPRを進めて、こういった読書計画に沿って子供の読書、小さい頃からの読書に親しむようなそういう習慣を身につけていただくようにいろんな活動を行っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 半田議員、60分たちましたので、これで質問を打ち切ります。 ◆5番(半田裕) 質問を以上で終わらせていただきます。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。再開は午前10時15分です。                            午前10時02分 休憩                            午前10時15分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、佐宗利江議員の質問を許します。佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) では、通告番号7番、佐宗利江です。通告に従いまして質問をいたします。  ではまず、GIGAスクール構想における進捗状況についてお聞きいたします。  リモート授業の推進について、今までにも全員協議会や議会の中で質問をさせていただいております。新教育長におかれましては、昨日の答弁の中でも、世界に比べ日本の教育界におけるIT整備の遅れについて指摘をしておられました。私はさらに日本の中でも6市町村の中でも原村において対応が若干慎重過ぎるように感じております。保護者から多くの意見もあります。今回の機材等、環境の整備に関して、その進捗状況を教えてください。  先日の全員協議会でお聞きしたところでは10月とのことで、当初の予定より少し遅れいてるように感じております。その他の環境整備をし、学校のみならず家庭で使用できるのはいつ頃でしょうか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) お答えいたします。GIGAスクールに関するICT教育、オンライン授業に関しては、昨日の一般質問の中でもるる答弁させてもらいました。それが大局的なことであり、概要であります。以下、詳細に係ることにつきましては担当のほうから答弁させていただきますが、お願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。タブレット端末については全協で説明させていただき、今回の初日に仮契約についての議決をいただいたところですので、児童・生徒、職員分696台については仮契約させていただき、発注したところでございます。  また、転校生等の関係で人数が若干変動しておりますので、それについてはさらに上乗せということが必要になっておりまして、今回の補正の第6号に計上させていただいておりますので、また御審議をいただくようになりますので、よろしくお願いします。  その他の関係になりますけれども、学校内のネット関係、Wi−Fi関係の工事になりますけれども、こちらのほうも昨年度の予算繰越しという形で予定をしておりまして、発注しますけれども、こちらも国の補助金の算定等が若干変わっておりまして、当初の予定から大分、文科省が示してきている算定方法に変えていくというような形になりまして、再度学校内の調査というようなことが必要になってきまして、時間がかかっておりますけれども、こちらについても今年度中、できればといいますか、3月の上旬ぐらいまでには完成というような形になっております。  ですので、学校でタブレットが使えるという状況は、タブレット本体については10月くらいの見込みですが、オンラインで使うということは、さらにタブレットの設定等が必要になってきます。したがってオンラインでの学習は、今年度についてはほぼできないかもしれないというような状況です。  それから、タブレット単体のオフラインの使用につきましても、基本がクラウドでの教材というかソフト関係での使用になってきますので、オフラインの使用についてもそれほど多くはできない。タブレットの機械に入っているものだと、それほど多くのものができないので、機械のタブレットの使い方に慣れる程度くらいしかできないような形になってしまいます。  ですので学習については今年度、タブレットを使っての学習はなかなか難しいかなというような形です。この遅れている理由というのが、全国で一斉に整備するというような形になっておりますので、メーカー等の生産、調達が間に合わない。コロナの関係でも部品に関するものが海外からの調達ができないということで、一斉に作るということと、そういった部品の調達ということが絡んで、なかなかほかの機材については入ってこないというような状況がありまして、遅れていることは確かでございます。  ただ、今のところの見込みとすれば今年度には何とか間に合うというような状況になりますので、子供たち、先生が使えるのは、今年度については慣れるということがどの程度できるかなというふうに考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 今年度は難しいかもしれないというようなことでしたが、では来年度は大体どのくらいにはできるような見込みでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) 機器の環境については、来年度は当初からそれが使えるというふうに考えております。タブレットが整備されて校内のネット環境、回線関係の工事が済みますので、学校内ではそれが使えるというふうに考えます。  ただ、後は先生方、子供たちがそれを使いこなせるということに向けての使っていくということが大事になっていくかと思いますので、その辺がどの程度進められるかということがちょっとまだ今のところ分かりません。  先ほどの質問の中でちょっと忘れましたけれども、家庭で使えるかどうかということですよね。家庭においては家庭でのWi−Fiなりの環境があれば、タブレットを持ち帰ってのオンラインでの使用はできます。学習のソフト関係はそこに入っていないので、まだ使えないかもしれないですけれども、一般的に見られる教材、今出ている教材みたいなものがありますので、そういったものにつないでの使用はできるようになるかというふうに思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) では、次の質問に移ります。今お話ありましたように、職員の研修が整わないということでありました。では、この研修が整うのは大体どのぐらいだと思ってよろしいでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 教職員の研修状況はという質問でよろしいでしょうか。先ほど担当課からありましたが、物等は整っていくけれども、使うということになるためには非常にまだハードルが高い。そこに携わる教職員、人がやはりスキルアップしないといけないという状況でありますが、学校職員を対象に例年職員のICT能力に関するアンケートというのを取っております。  そこにはレベル1からレベル4ぐらいあって、レベル4というのは、いわゆるZoomとかそういうのを使って双方向の授業が自在にできる。タブレットは1画面でコントロールしながらできるという、本当に今求められているICTを使った授業ができるという能力。  レベル1というのは、例えばネットにアクセスして例えばメールでデータ配信できるとか、そういう感じで4段階まであるんですが、レベル4まで行く教職員の数というのは小中ともに非常に少ないです。1・2が圧倒的に多いということでありますので、物の環境が整っても中身ができるかどうかというのは必ずしも追いついていかない状況にあるというふうに私は判断しておりますので、職員のスキルアップがもう喫緊の課題であるということであります。  コロナ禍もあって、学校が本格的に始まったのが6月、7月の2か月間でありますけれども、そこで小中ともに職員研修としてZoomの体験研修をいたしました。Zoomというのはこういうものなのかな、こういうことなのかな、こうやって使えばいいのかなと、ただ具体的に使うまでの研修がまだ最初の段階でありますのでできませんが、そういった研修を重ねております。  それから、1学期中に外部講師を招いての小中合同の研修会というのも計画していたんですが、コロナの影響によって、これは今中止・延期になっていると。2学期については職員のスキルアップをそれぞれの学校の研修の中にしっかりと位置づけていただいて、例えば学年会なりとかそういった小規模の集団の中で応援していただける方々も含めて講師による研修をして、とにかくスキルアップをしなきゃいけない。  文部省の計画では配置が5年計画になっておりましたので、その5年後までにレベル4を全ての職員にというような計画でいたんですが、それが非常に前倒しされてきておりますので、その点をできるだけとにかく早く進めて、レベル4になる教員を1人でも増やしていく。そんなところにあるのが今の職員の研修状況です。
    ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 研修が全く進んでいないというように受け取ってしまったんですけれども、よろしかったでしょうか。  では、次の質問に移らせていただきます。各家庭の環境調査が行われたようでしたが、夏休みに行うというようにお聞きしておりましたが、結果がいかがだったかということと、リモート授業の実施に向けて問題点等が出てきたかどうか教えてください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) これについては教育委員会のほうでアンケートを実施し集計させていただきました。その結果については担当のほうから御答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 三澤子ども課長。 ◎子ども課長(三澤光晴) それでは、お答えします。御質問のとおり、夏休み中に再度、教育委員会のほうから学校を通じまして通信環境に関するアンケートを実施させていただきました。一応、回収については学校の個別懇談がありましたので、そこで対面で先生方にお願いしたわけなんですけれども、全家庭回収はできておりませんけれども、回収の結果についてはですね、すみません、これ若干の小中行き違いといいますか考え方の違いがありまして、小学校については家庭数、要は兄弟関係が家庭でアンケートをお願いしております。中学校については生徒一人一人ということで、結果の数が若干違いますけれども、そこを含めてお話しいたします。  小学校については家庭数が314件に対し回答が286件ありました。中学校については生徒245人に対し228人の回答がありました。そのうちインターネットそのものに接続できない家庭が小学校で22件、中学校で4人。接続はできるがWi−Fi環境のない家庭が小学校6件、中学校はなし。Wi−Fi環境が整って子供が占有して使える環境にある家庭が、小学校が185件、65%です。中学校が170人、75%。そのうち子供1人に対して1台使える家庭、小中ともおよそ半分でした。  この結果から見ますと、家庭での対応が全くできないのが小学校で22件で8%、中学校で4人で2%ということになります。ほかの家庭におきましてはタブレットの貸出しをすれば家庭でのインターネット接続ができるというふうに読み取れます。  ただし家庭での接続の環境が、回線の環境ですね、容量であったり速度であったりというのが分かりませんので、実際にそこはやっていみないと快適につながるかどうかというのはまだ分からないところがありますので、今後はその辺を検証していく必要があるというふうに思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) では、4番に移ります。オンライン授業の実施に向けた現状の課題があるかということで、今家庭での環境についてもお話をいただきましたが、それ以外にも研修が整わないと授業は難しいということでありますし、前倒しで機材を配備して整備して、そういったオンライン授業に向けて進めていくというお話であったかと思うんですが、これは一体いつ頃実現しそうなのかどうか。あと今後また課題と併せて教えていただければと思いますが。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) ではお答えいたします。いつ頃から可能という、まず質問でありますが、タブレットがまずスタンドアローン、単体でネット環境にない中で使えるようになると、操作の扱い、それから昨日も話題になりました健康面への配慮、いろんなところから自身の目や姿勢の健康を守るという指導も併せて、そこはスタートできるかなと思います。  オンライン授業ということに関しては、やはりちょっと学校の中で教師用のタブレットですか、それらを使って試行的にやっていくことは可能かなと思いますが、これはとにかく環境が整わないと何とも言えないことなので、今先ほど申したことに関しては、1人1台配置されればすぐにでもできそうかなということは思います。  課題というようなことでありますけれども、先ほどのアンケート結果から、ほとんどの家庭でインターネットを利用できるということが分かりましたが、子供だけでタブレット端末の操作ができるかどうか懸念がないわけではありません。特に昨日の質問の中にもありましたように小学校、特に低学年、果たしてオンライン授業が可能なのかという中身に関する研究を当然同時進行していかなきゃいけないと思います。  ただ小学校1年生、何ができるのかな、例えばタブレットで観察のときの写真を撮るとか、そういった使い方を工夫していけばできるというふうに思いますので、それを具体的にどうしていくかはやはり実際に環境が整って、実際にやってみないと課題が見えてこないし、それに向けての改善策も見えてこないかなというふうに捉えております。  あともう一つは、先ほども話題になりました職員がどの程度使えるようになるかということも大きな課題なんですが、例えばZoomとか双方向の授業をやったときに、生で接する対面しているときの子供の表情だとか、そういった細かい一挙手一投足、必ず教員というのはそこを踏まえて理解して子供の理解状況に応じた指導をしているということが、このオンライン授業の中で、全部とはいかないんだけれども、どの程度できていくんだろうかということも、これも実際に試行してみないと見えてこない。  職員研修の中でこれから進めていかなければならないのは、職員が実際に子供役とか教師役になって、実際にオンライン授業の中でそういったものを体験しながら活用能力を高めていく。それをやはり2学期ないし3学期にかけて、やはり重点的にひとつやっぱり取り組んでいかなきゃいけないかなということは思っております。  そういうような課題で、とにかく実際の環境、つながるのかどうなのか。つながったら実際どういう状況になるのかということを見極めた上での対応になる。しかし、でも私たちとしてはそれを予見しながら事前に職員会の中で課題点を明らかにして、それに対する対応を考えていく必要があるというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) ICT教育に関する課題や問題点については、前回の議会でも前教育長さんにたくさんお話しさせていただき、ちょっと検討していただきたいということもお願いしたんですが、それよりも喫緊に、あのような学校の休業が長くやはり進んでしまうようなことがあると、子供と家庭と学校の何かしらのつながりがなければいけないということで、リモート授業は近々の課題として進められていることだと認識しております。  その中で非常に今ちょっと残念に思ったのは、あまり進捗状況が思わしくないというようにちょっと感じまして、ちょっとそれについて機材だけが届いても、それはただの宝の持ち腐れにしかならないと思いますので、リモート授業をやらないのであれば1人1台なくてもいいんじゃないかという気もしますので、リモート授業に向けた取組、職員研修が一番問題かなと。あとは家庭環境についても問題だとは思いますが、具体的な方法、どのような解決ができるのかということをちょっと積極的に進めていただきたいなと思います。それはちょっとお願いして、では次の質問に移らせていただきます。  2番、新型コロナウイルスよる村内事業者の影響についてお聞きします。  ここ数日で諏訪地域にも増加している新型コロナウイルスです。急に身近に迫ってきたわけで、予断を許さない状況ではありますが、経済活動への影響も深刻な事態となっています。サービス業や飲食業だけでなく製造業にまで及んでいると聞いておりますが、村内事業者への影響についてお聞きします。新型コロナウイルス対応経済対策への申請状況について教えてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。現在、私どものほうで事業総数、たしか79の事業に取り組んでおります。非常に複雑多岐にわたっての取組でありますし、担当課それから担当窓口、相当頑張っていただいている現状でございます。詳細につきましては各担当課のほうからより具体的な答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) それでは、私のほうから新型コロナウイルス対応経済対策の申請状況ということで、商工観光の関係について御説明をさせていただきます。  まず、原村一般会計補正予算(第1号)をつけていただきました。県・市町村連携新型コロナウイルス拡大防止協力金及び支援金でございます。これにつきましては申請件数が93件、支給の決定されたのが88件、2,640万円ということで、このうち村負担が880万円ということでございます。  続きまして、原村一般会計補正予算(第2号)でございます。これにつきましては新型コロナウイルス特別経営対策資金等の関係、予算つけていただきまして、申請件数が20件、融資額が1億500万円。  続きまして、新型コロナウイルス特別経営対策借換資金。これは申請はございません。  続きまして、村単持続化給付金事業。申請が1件ございました。  続きまして、中小企業等販路開拓支援事業。これは申請はございません。  続きまして、申請というか商品券の関係です。地域応援商品券事業でございます。7月1日に発送いたしました3,371世帯、8,047人に商品券をお送りいたしました。返戻等されたものにつきましては4世帯4人ということでございます。取扱店は49店舗ということで、換金率が23%でございます。  続きまして、飲食店等新型コロナウイルス対応応援事業でございます。申請1件10万円でございます。  続きまして、テイクアウト&デリバリー等情報発信事業でございます。これはホームページ等作成と、あとチラシ4,500部作成をいたしました。  続きまして、新型コロナウイルス感染拡大により中止した観光イベント支援事業でございます。申請1件で47万2,500円。これは支払い済みでございます。  続きまして、これも申請というか相談なんですけれども、各種相談・申告支援窓口の開設事業ということでございます。これは5月と7月、8月に開催をいたしまして、相談件数9件ございました。  続きまして、観光宿泊施設応援事業。申請63件、1,225万円でございます。  続きまして、村内宿泊者限定村観光施設入館割引券事業ということで、これは6月と7月分、まだ8月分の状況は把握していないということで、もみの湯が156枚、八ヶ岳自然文化園が18枚、美術館6枚ということでございます。  次に、花いっぱい応援事業。これも何回か説明をさせていただいております。5月28日実施をして、花卉作農家6者、配布は77者に配布をし、協力したいという申出のあった企業が5者あったということでございます。  帰省自粛により県外で頑張る学生応援事業でございます。これ申請が97件ありまして、今セット数が3セットになっております。申請につきましては9月末まで延長させていただきました。延長してからの申請につきましては8件ございました。  続きまして、修学旅行受入準備事業ということで、8月26日と27日の2日間にわたって分けて発送をいたしました。首都圏、中京圏等の小中学校5,000校に修学旅行についての案内チラシ等を配布させていただきました。  続きまして、補正の第4号についてでございます。第2弾地域応援商品券事業でございます。これは8月4日に発送させていただきまして、3,372世帯で8,042人に配布をさせていただきました。返戻等5世帯、5人でございます。取扱店は飲食店のほか小売業等を含めまして88店舗、換金率につきましては8.4%でございます。  続きまして、一般会計補正予算(第5号)の関係でございます。  新しい生活様式対応支援補助金ということで、これは始まったばかりでございますが、申請1件ございます。  続きまして、新型コロナウイルス感染症対策基準作成をいたしまして、認証事業ということで、申請が12件、現在申請をいただいて認証をしているところでございます。  修学旅行招聘事業ということで、これにつきましては先ほどの修学旅行5,000件、小中学校にお送りをした中に招聘事業の案内を送ったところでございまして、問合せ等は何件か来ております。申請は現在ございません。  続きまして、参考までにその他の事業、工事等についても説明をさせていただきたいと思います。まず新しい観光スタイルの環境整備及び新たな観光ビジネス展開事業というようなことで、文化園のレンタサイクルの拡充等でございます。これは8月24日に入札、8月31日契約済みでございます。  文化園のゴーカート場整備事業ということで、これは8月1日に既に納品をされております。  RVパークの拡張事業でございますが、8月7日に電気工事等の契約を結びまして、現在工事を施工中でございます。  続きまして、グランピング施設設置事業ということで、ウッドデッキの設置工事の関係でございますが、請負業者の今選定中でございます。  続きまして、樅の木荘周辺遊歩道等整備事業は、今設計中でございます。  続きまして、観光施設における感染防止対策事業でございますが、観光施設AI顔認証体温測定システムの導入につきましては、これも今日の長野日報に出ておりましたが、8月24日に入札を行いまして、8月31日に契約済みでございます。  続きまして、観光施設文化園調理工作室等の空調設備の導入でございます。これにつきましては8月17日に契約をさせていただいて、現在工事を施工中でございます。  続きまして、観光施設文化園レストランの換気扇の設置工事でございますが、これは現在設計中でございます。  続きまして、観光施設トイレ洗面器自動センサー蛇口等の設置工事の関係でございますが、これも8月24日に入札をさせていただいて、8月31日に契約済みでございます。  最後になります。観光施設の指定管理者等への事業再開支援事業につきましては、現在申請をまだ提出いただいておりません。  商工観光の関係は以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) それでは、農林課の関係のものにつきまして説明させていただきます。  1番としまして、原村農業経営者雇用維持給付金の申請状況ですが、これは6件、現在は6件でございます。  続いて、村単持続化給付金ですが、こちらはまだゼロ件となっております。  あと高収益作物次期策交付金ですけれども、現段階では17名の申請で、交付金予定額約3,100万円となっております。これについては現在、また有線放送で該当者を募っておりますので、今後まだ増えていくという予定でおります。  農林課は以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) では、その申請状況から村内事業者の経営状況が推察されるかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) その件につきましては、担当課のほうでかなり具体的な数字を集計してございますので、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) お答えをいたします。村内事業者の経営状況はというところでよろしいでしょうか。次の質問ということでよろしいでしょうか。  経済対策をやって経営状況がどのようになったかとかというところではなくて、ちょっと私はほかの関係からいろいろな数字を調べてみました。村内事業者の経営状況につきましては、宿泊業につきましては緊急事態宣言が発令された4月、5月の宿泊者数は、前年同月比おおむね90%減。6月以降は回復の兆しも見られましたが、感染症の再拡大や村内大規模イベントの中止、Go Toトラベルの東京都除外などの影響で、6月は60%減、7月以降はおおむね50%減の状況でございます。  しかしながら、多くの施設が苦境に立たされている一方、密を避けやすい小規模施設の中で常連客を着実に呼び込んでいる事業者もあるということで、ヒアリング等をする中で聞いております。  また、中小企業信用保険法第2条第5項のセーフティネット保証4号及び5号の申請が72件、村のほうにありました。その72件の状況を少し分析させていただきまして、業種ごとの直近3か月の売上げが前年比のどのくらい減少したのかということについて説明をさせていただきます。あくまでも申請72件の状況でございます。  宿泊業57.4%の減。飲食業43.1%の減。そのほかの観光業57%の減。製造業40.3%減。土木・建設業43.8%減。建築業55.3%減。設計業56.6%減。企画業73.6%減。小売業40.7%減。サービス業74%減。医療関係35.7%減。福祉関係20.8%減。全体では48.6%の減ということでございました。  新型コロナウイルスの影響により経営状況が大幅に悪化している事業が続出しているというようなことで、感染拡大が収束の方向に転換したとしても村内経済への打撃は大きく、中小企業にとっては厳しい状況が続くことが予測されるというように考えております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) すみません、3番ちょっと割愛させていただきまして、次の質問に移ります。新型コロナウイルスの影響による村内施設の経営状況について。原村診療所、八ヶ岳自然文化園、八ヶ岳美術館、樅の木荘の経営状況と今後についてお聞きいたします。  八ヶ岳自然文化園には1,000万円、樅の木荘には500万円ということで、補正予算(第5号)の中では再開支援金を補助しているわけですが、現状と今後について教えていただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それぞれの先ほど担当課長のほうで各業種別等の数字は申し上げました。それから、御質問の件につきましては各担当課のほうから答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 五味保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(五味武彦) それでは、御質問にお答えさせていただきます。私のほうからは、原村診療所の経営状態について、状況と今後について少しお話をさせていただきます。  診療所のほうは、3月・4月診療分は前年同月に比べて金額で150万円近く減少するというような状況になりました。3月では同年前月比70%というような売上げに落ち込むなど、4月についても少し回復したんですが、74%というように大きく診療報酬を落としました。実際に学校等が休業したことによって、子供の受診率ですとか新規の受診率も下がったことが大きな原因かと思います。  4月診療分に関しましては、診療報酬の算定の改定等もありまして、慢性疾患の患者さんの管理料の算定方法の変更がありました。3月診療分に比べて少し持ち直したような状況ではあります。  5月に関しましては、引き続き回復傾向にありましたが、前の年に比べて連休等もあった影響で診療日も少なかったということで、前年同月に対して85%というような数字になっております。  6月診療分に関しましては、同じく前年同月98%台まで回復をしてきましたが、7月には再び首都圏等でコロナウイルスの感染症の報道がされ始め、88%にまた落ち込むというような状況になっております。  今後は感染症の拡大に注意しなから、諏訪地方でも医療従事者の感染等報道されておりますので、まずそこの部分を確保しながらですね、診療体制が昨年の10月から強化されておりますので、そこの部分を生かしつつ訪問診療等を導入していく中で、できるだけ点数の取れるものを導入していく方向で現在検討しておりますが、なかなかそういった部分の患者さんをすぐに引き入れるというようなことにはならないかと思いますので、だんだんにというような形にはなるかと思います。  以上、回答を申し上げました。 ○議長(芳澤清人) 清水商工観光課長。 ◎商工観光課長(清水秀敏) それでは、私のほうからは八ヶ岳自然文化園、樅の木荘の経営状況と今後についてということでお答えをさせていただきます。先ほど議員のほうから八ヶ岳自然文化園に1,000万円、樅の木荘に500万円の支援、補助をするというようなお話がありましたが、八ヶ岳自然文化園と美術館に対して1,000万円ということで考えております。  それでは、八ヶ岳自然文化園の関係から説明をさせていただきます。  まず4月につきましては12万2,606円ということで、前年同月比でございますが、5.2%。利用者数は4.6%、前年同月でございます。  5月、売上額が19万6,691円、4.0%。利用者数4.2%。  6月でございます。売上額144万7,427円、99.2%。利用者数81.3%。  7月。売上額199万379円、売上額の前年同月が26%。利用者数が44.2%でございます。  続きまして、樅の木荘の月別の売上額と宿泊者数の前年同月比の関係でございます。  4月の売上額15万860円、3.6%。利用者数は4.7%。  5月。売上額5万4,108円、0.7%。利用者数、皆無。
     6月。売上額222万1,770円、39.4%。利用者数39.6%。  7月。売上額449万5,061円、54.8%。利用者数51.3%でございます。  なお今後につきましては、おおむね前年比50%以下、先ほどの観光宿泊業等と同じでございます50%以下で推移していくことが予測されるという状況でございます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 民間でも多くの観光施設、病院が赤字になる事態となっており、村でも同様の事態を想定していたわけですが、なかなか厳しい状況なのかなというふうに思っております。村費で運営している以上、経営陣の最大限の努力をお願いして、次の質問に移らせていただきます。  原村図書館の月曜祝日の休館についてお聞きします。  6市町村のほぼ全ての施設で月曜日が祝日の場合は開館をしております。利用者ニーズは高く、休日なので図書館に行って本を借りて読もうと思ったら閉まっていたというのは、原村だけで聞く話です。これについていかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) ではお願いいたします。祝日の開館につきましては、諏訪5市町については当然行っているということは事実でありますが、当村では前々教育長の時代に祝日は家庭で家族がふれあう、そういう日であるということにしていきたいという強い思いがあって、祝日開館は見合わせたという経緯を聞いております。  祝日に開館をするということを仮定して考えたとき、幾つかやっぱり課題が見えてきていますので、その課題をまず明らかにして一つ一つクリアしながら検討していく必要があるかなということを思っています。  1点目は、本年度から会計年度任用職員制度に移行しまして、勤務条件及び人件費等の変更があったということ。祝日に開館するとなると、代わりに閉館日を設けないと勤務の条件、人件費等に関わってくる。また、祝日に開館した場合には翌日閉館するというような方法も一つとして考えられるわけですけれども、それについても当然今までの長い流れを変化していくわけですから、村への周知というのを徹底する必要があるだろうと。  また、現在はコロナウイルス対策で利用を控えてもらっておりますが、原村の図書館はそういった学びの場所、憩いの場所という側面のほかに、平日の放課後の子供の利用が非常に多い、公民館等も含めて。そういう特殊な状況もあります。子供たちの居場所として定着しているので、例えば祝日の翌日の平日に閉館という形を取った場合に、子供の受皿がなくなってしまうというような問題も考えられます。  先ほどの職員の勤務条件に戻りますが、現在は祝日は休みという条件で今任用してもらっています。職員の条件変更とか合意を取る必要があるわけでありますけれども、シフトや図書館規則の改正などが必要になるため、ある程度の時間的余裕が必要になってくるわけですが、祝日の開館が可能かどうか検討していきたいというふうに思っております。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 平日は開館をということでありますが、月曜日は毎週閉館しておりますよね。ですので、それはちょっと当てはまらないのかなというふうに感じました。また、子供たちが放課後そこに集うのは、子供たちが行く場所がないからということでありまして、子育て支援センターが今検討されている中、図書館ではなくそちらのほうに行くという可能性も高いのかなと思います。  それを踏まえてまた再検討していただきたいということと、一つ心配であるのは、現在の図書館では人手不足や経験不足など万全であるとはとても言えない運営状況が続いている。適切な利用者ニーズの吸い上げ、またそれに合わせて判断が下されているのか。こちらについては憂慮せずにはいられない状況であります。また、今回のコロナウイルスのような有事の際の対処、これについても心配をしております。  図書館では1年を通じて毎月イベントが行われております。小さい子供たちに本を啓発するための読み聞かせのイベントを毎月行っているわけですが、多くの村民が図書館の依頼により図書館ボランティアとして活動を支えています。現在は明確な判断基準を持たない状況で、右往左往する図書館にボランティアが振り回されているという状況であります。  せんだって、先ほども御紹介ございましたが、第3次原村子ども読書活動推進計画が策定されております。現在の図書館の運営状況でこの計画が本当に推進できるのかと、こちらに関してはちょっと疑問に思うところです。個々を支える読書という繊細な行動に、およそ似つかわしくない現状だと感じている村民は少なからずいるであろうということを申し添えて、次の質問に移らせていただきます。  道路の安全の為の整備についてお伺いします。菖蒲沢地区内の村道1001号線、こちらは富士見町の大きな企業や金沢にある県の工業団地への通勤道路として使われております。朝夕の通勤時間帯には多くの車で混雑しておりますが、住宅街の中、幸いにして大きなものではありませんが、事故も頻繁に起きております。  地区においては長年の懸案事項であり、村にも以前は検討していただいているという経緯があるようですが、依然何の改善もされておりません。不便な暮らし、危険な暮らしを強いられている状況です。  では1番についてお聞きします。村へは以前から地区より停止線や白線の整備など依頼をしているようです。事故の多発について対策はどのように考えておりますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員のほうから道路の安全のための整備ということで、3項目いただいております。これは特に最初の1001号線、菖蒲沢区だけじゃなくて、その手前のほうからもいろんな御意見は賜っております。これら以下の3点につきまして、具体的な内容につきましては担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) それではお願いいたします。事故がよく起きる地点として、こちらで認識しておりますのは公民館を下に下っていった1001号線との交差点、そちらのほうが事故がよく起きるところと聞いております。  菖蒲沢区からの出口のところに設置してありますカーブミラーが見えづらいから事故が起きるというように具体的に指摘を受けておりまして、それを受け本年度においてカーブミラーの交換をして、カーブミラーが曇っていたり劣化していたものですから、その交換を行いました。併せて、通学路歩行者注意の看板を設置したところであります。  幸いにして、それ以降は事故が起こっていないんですけれども、いずれにしても、この対策につきましては何か起こったから対策をするというのではなくて、未然に防がなくては意味がない対策と思っております。  議員さんもおっしゃいましたが、停止線等のほうの対策はまだしておりませんので、再度現地を確認させていただきまして、また判断していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) ぜひお願いします。では2番に移ります。この道路は県道神の原青柳停車線へかけて通学路となっております。県道神の原青柳停車線は国道20号へつながる道路として使われており、速度を出している車も多くいます。地区内では狭い部分も多く、非常に危険であります。  通学路には、村なかの今おっしゃっていた公民館の通りの道を使うよう勧めているようでありますが、先ほど言った1001号線を横断したり県道神の原青柳停車線の道沿いに自宅がある場合は、この危険な道路を子供だけで通らざるを得ません。地区からの要望として横断歩道及びグリーンベルトの設置が以前から出されているようでありますが、そちらについての対応はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。当地の1001号線、また県道につきましては、比較的交通量が多くて大変危険な路線と認識しております。県道側にグリーンベルトを引くというような要望がありまして、県とも協議をしたところでありますが、ちょっともともと狭い県道でありまして、ちょっとラインを引くスペースがないんだということで、一応話は止まっている状況となっております。  今後は速度抑制や路面標示、ドットラインなどを活用しまして、速度抑制の方向に目を向けて対策を行っていきたいと思っております。  また、横断歩道につきましては、先ほどの事故の件の交差点付近なんですけれども、あそこで交差点を設けてほしいというような要望はかねてから区のほうからいただいております。それを受けて警察とも協議をしておったんですけれども、横断歩道の待機場所というんですか、渡る前にスペースが要るんですけれども、それを設ける場所がないということで、ちょっと横断歩道の設置は現状のままだと難しいのではないかというような意見をいただいております。  それに向けて考えていかなくてはいけないですけれども、いずれにしても先ほどのグリーンラインと横断歩道につきましては、かなりスペース的な問題がネックとなってきますので、それにつきましてはちょっと区や関係機関と今後も協議を重ねていって、何か解決策をちょっと探していくという方向で考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 1001号線ですか、こちらについては狭い道路に対して車の量が多過ぎるということが問題であります。多くの車が通れるよう中央道の側道を利用したバイパス案というのも以前に検討されたことがあるように聞いておりますが、こちらについては村長、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。以前そういった構想もあったということは私も聞いてはおります。今現時点で、これまだ建設と特に具体的な事例についての検討はしていませんけれども、一つは県道197号線、これのルートはほぼここで固まってくると思います。そういう中で中央道の側道の利用というのは当然出てくるだろうというふうに思います。  それから、これはまだ関係市町村との今後調整をしっかりする中で、ここまでの状況になってくると、ある程度そういった事業主の責任といいますか、企業の社会的貢献だとかいろいろの中で、ある時点では私自身はそういった議員さんおっしゃったような具体的な企業名まで、ある程度は特定されると思いますので、逆に言えばそういった社員のそういう通勤ルート的なものは、ある程度は要望を出して、やはり幅員のある例えば国道を使っての通勤を奨励するとか、これはもう私は事業主の責任になるのかなと個人的には思っていますので、将来的には新たに道路改良ということも必要でありますけれども、そういったことの話合いというか申入れをすべきじゃないかと個人的には思っております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員。 ◆6番(佐宗利江) 私もちょっとそれについて今お話しさせていただこうかなと思っていたわけなんですが、今多くの諏訪地方の労働者が県有数の今おっしゃった富士見町にある大企業、また県の工業団地もございますので、そちらに向けて通勤をしているという形になります。現在マイカー保有率も非常に高く、自車で通勤する人口が非常に増えているのではないかということで、それに伴って道路の更新も検討していかなくてはいけないと考えております。  先ほどおっしゃっていた新設の道路が決まっているようでございますので、ぜひ側道をまた改良して通勤客の利用、その新たなルートを検討するということを考えていただければと思っております。  では次の質問に移ります。原村工業団地内の村道2014号線についてお聞きします。こちらは同じく今の1001号線から富士見町のほうへ抜ける抜け道として、茅野市と富士見町をつなぐ抜け道として多くの車両が通行しております。大型ダンプやトラック、観光バスなどにも利用されており、また富士見町側から入ってきた場合はなだらかで真っすぐな下り坂となっていて、気持ちよく加速ができる道路です。  こちら速度規制がございません。ただ、道路際には何軒か住宅があり、非常に危険な思いをしたという声が多い道路であります。速度規制に関しては警察の管轄ではございますが、こういった住民の安全に直結する事案について、村ではどのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。今ありました、なかなか交通量が増えていて、危険がだんだん増えてきた路線だということを今お聞きしました。ちょっと当方としましても、そこまでの認識はちょっと欠けていたところもあるんですけれども、現状、菖蒲沢区、判之木区、工業団地の組合等がありますけれども、そちらのほうから速度規制に関しまして特にこうしてほしいというような要望はなかったものと認識しております。  それですので一応、今の段階では警察のほうに速度規制をというような要望は上げていないところでありますが、今お聞きした意見もありますので、今後は要望を上げていきたいとは思っております。  ただし警察のほうにも速度規制について、ちょっと若干話を聞きましたが、当然交通量や地域の条件というんですか、どんな地域かというようなところと、あと地元の意見というのもとても重要視されるようなことになっていますので、当然そこら辺、関係者がいますので、そこら辺と十分意見を交わしながら要望としてまとめ上げていきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 佐宗議員、60分たちました。 ◆6番(佐宗利江) では、これで質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(芳澤清人) この際、昼食のため休憩します。午後3時に再開します。大変お疲れさまでした。                            午前11時16分 休憩                            午後 3時00分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  宮坂紀博議員の質問を許します。宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 通告番号8番、宮坂紀博です。まず新型コロナ対策についての質問です。感染拡大が止まりません。28日には県内の新規感染者が過去最大を更新し19人となり、県内の8月第5週の新規感染者は73人、人口10万人当たりの患者数は3.58人、諏訪地域での患者も確認され、感染の拡大に警戒が必要な警報地域レベル3になってしまいました。  職員については、新型コロナウイルス感染を疑われる症状等が発生した際の対応及び業務継続に関するマニュアルにて対応すると、先日行われた全員協議会の際に伺いました。同日夜、住民医療推進保健管理委員会が行われ、濱口診療所所長をはじめ、中新田診療所の丸山先生等、多くの専門家の方に集まっていただき、健診、予防接種、診療所の体制について等の報告を保健福祉課の方から聞きました。ちょうどその日は長野県での新規感染者が11人とそれまでの過去最多であり、玄関ロビー先での検温など緊張した感染症対策の中での会議でした。  諏訪保健福祉事務所長の坂本先生とお話しする機会があり、東北信地域の感染状況や諏訪管内の検査状況、また当時の予想を伺うことができました。坂本先生のこれから南信のほうに伸びてくるのではないかという予想どおりになっています。お盆休みの人の動きなどを考えれば、今後の状況に一層注視していかなければなりません。誰がいつかかってもおかしくない状況です。村内で感染者が確認された場合の役場の対応を検討しているかお伺いします。 ○議長(芳澤清人) 役場、学校とここにありますけれども、役場、学校等でよろしいですか。 ◆8番(宮坂紀博) 役場のほうで。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 学校等については、教育長のほうから答弁を申し上げますし、それから役場関連の施設につきましては、対策本部の中で種々検討しております。先に学校関係を教育長、お話しされますか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それではお願いいたします。まず学校における対応であります。児童・生徒等の場合につきましては、文部科学省が作成した学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルというものがございます。それに基づいて対応を決めております。  具体的には、児童・生徒らが感染したと判明した場合、または児童・生徒が感染者の濃厚接触者に特定された場合につきましては、当該児童・生徒等に対して学校保健安全法第19条に基づく出席停止とします。そして、保健所及び学校薬剤師等と連携して学校内の消毒を行うとともに、保健所による濃厚接触者の範囲の特定や検査に必要な日数の範囲、今までの例等を見れば、1日ないし3日、4日というような感じになると思うんですが、臨時休業を実施します。  また、学校内にいて、児童・生徒らが発熱等の症状が出るというようなケースもありますよね。その場合につきましては、当該児童・生徒等らを安全に帰宅させ、症状がなくなるまで自宅で休養するように指導するという対応を考えております。この場合につきまして、感染者及び濃厚接触者の場合につきましては出席停止ということになるわけですけれども、あと学校で発熱して自宅でちょっと様子を見てくださいというような場合につきましては欠席扱いということではなくて、学校長が登校しないことを認める日、出席停止扱いになるわけですけれども、そのような形で対応しております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) それでは、学校関係は教育長から答弁いたしましたけれども、役場関係については担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) それでは、私のほうから役場とそれから学校以外の村有施設等において感染者が発生した場合、また感染者が施設を利用したことが判明した場合についての説明をさせていただきます。  この場合におきましては、施設を一時閉館いたしまして、厚生労働省や国立国際医療研究センターなどの医療機関が発表しております文献等を基に、村が定めました新型コロナウイルス感染症感染者が発生した場合の消毒方法によりまして消毒を行うとともに、感染者が発生した事実を公表。併せて、村長のほうからは村民に向けたメッセージを発するというふうな流れになろうかと思います。  また、感染等により業務の一部または大半を縮小せざるを得ないときは、原村業務継続計画及び非常時に優先して行う通常業務の選定に基づき、感染状況に応じた対応方法等を定めております。  さらに、役場で感染者が発生し、消毒のため一時閉庁する場合は、安全で住民行政システムの接続が可能な施設におきまして証明書等の発行を行うことも想定しております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 諏訪地域で感染した生徒がいる学校等では、やはり誹謗中傷や患者捜しが起こったと聞きました。そのようなことがないように、これからも対応していっていただきたいと思います。  次の質問になります。人が多く集まる公共施設では、率先して見本となるような感染対策が求められますが、施設の消毒やマンパワーには限界があります。換気の悪い密閉空間、多くの人が密集、近距離での会話を避けることを求められています。本定例会でも、感染対策として換気のため窓や扉を開けての会議となっています。今の季節は涼しい風が入ってきて気持ちいいと感じます。しかし、強い風で書類が飛ばされたり、虫が入ってきたりします。冬の窓を開けたままの会議は寒いです。公共施設、学校等の換気、空調設備の状況と冬期の施設の利用についてどのように検討されているかお伺いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) これにつきましても対策本部会議の中で種々検討しておりますので、それぞれで各関係した担当課のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) それではお答えをさせていただきます。まず役場庁舎におきましては、各フロアに換気扇を備えておりますので、冬期間は窓の開閉と併用して換気を行うということで考えております。  それから、次に地域福祉センター、診療所、保健センターにおきましては、利用者の皆さんが寒くならないよう配慮し、暖房に併せて1時間に2回、2方向換気を実施していく予定です。施設によっては熱交換機能がついた換気扇を設置していますので、活用していきたいと考えております。  次に、中央公民館には換気機能付エアコンを導入予定ですが、エアコンと窓の定期的な開放による換気を行う予定でおります。また講堂におきましては強制換気システムがついていますので、そちらも併用して使っていくということで考えております。  図書館におきましては、ロスナイが1階事務室とそれから開架書庫についています。換気はロスナイと定期的な窓の開閉によりまして行っていくということで考えております。  社会体育館につきましても、定期的に窓を開放して換気を行います。  次に、八ヶ岳自然文化園及び樅の木荘の換気、空調設備につきましては、ダクト式換気と一般設備用パッケージエアコンを設置しております。もみの湯はダクト式換気と床暖房を設置しております。このような形で冬期間につきましても換気対策を行っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 今いろいろな施設の中で換気対策等を伺ったわけですけれども、それで換気が十分できて、冬の間もちゃんとした業務ができるというような感染対策になっていることとは思いますけれども、それが本当に基準に合っているどうかという確認はされているのかどうか。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) 換気の方法につきましては、さきの定例会におきましても宮坂議員のほうから御質問をいただいていた内容だと思います。そのときにもお答えをいたしましたけれども、厚生労働省が定めております推奨される換気の方法ということで、機械換気による方法と、それから窓の開放による方法の二つのどちらかで対応ということで示されております。  換気の回数につきましては、毎時2回以上、30分に1回以上数分間程度窓を全開にするということで、必ずしも先ほど議員おっしゃった窓の開けっ放しということではなくて、決まった時間で一定期間窓を開けて換気を行うというふうなことを考えておりますし、それから複数の窓がある場合につきましては、2方向の壁の窓を開放する。もしくは窓が一つしかない場合につきましては、ドアを開けるなどの方法によりまして換気対策を行っていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 換気設備というのは、やはり昨日もそうだったんですけれども、この部屋に換気扇がどこにあるんだというような感じで、暑いから換気しろというときに誰でもが使える、すぐ見て分かるというのがやっぱり換気扇であって、建物の設備というのはそのようなものでなければならないと思います。  建物の設備ということに関してなんですけれども、次世代省エネルギー基準は日本の断熱基準であります。断熱基準が緩く法的拘束力がないため、日本の断熱化は先進国の中でも最低である。役場では、トイレに冬期は絶対に窓を開けないと貼り紙がしてありますし、また玄関ロビーでは本来外気を遮断するために設けられなければならない風除室が撤去されています。建物本体の断熱性能、また省エネルギー基準には換気も含まれますので、そういう基準が調査が必要であると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 伊藤総務課長。 ◎総務課長(伊藤弘文) 調査が必要かどうかということでございますけれども、全体的に役場庁舎も含めて調査が必要かどうかということに対しては、これから研究していきたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 調査が必要かどうかというのは、やはり私は必要だと感じております。  次の質問になります。政府によるGo Toトラベルは、開始から8月20日まで延べ約420万人が利用し、観光・宿泊業にとってはそれなりに効果があったようです。赤羽国土交通大臣。
     一方で、参加した宿泊施設のクラスター発生や施設などを利用した感染者が確認されており、制度自体が感染拡大につながっているのではないかと懸念も上がっています。また、持続化給付金の不正受給や給付金詐欺など多くの問題が発生しています。  アメリカのモチベーション理論の大家エドワード・デシという心理学者のアンダーマイニング効果について中高生向きの新聞にありました。被験者の大学生を二つのグループに分けてパズルを解いてもらう。パズルは楽しく、みんなのめり込んだ。そこで、片方のグループだけにパズルを解いたら1ドル出した。パズルを解いたら1ドルもらえると喜びました。今度は1ドル上げるのをやめました。二つのグループは同じ状況になったが、御褒美をもらえる体験をしたグループはやる気がしぼんでしまった。安易な御褒美はやる気を失うという現象です。心底欲しくないと思えるようなものでない限り、やたらと報酬を設けないほうがよい。せっかくのやる気がなくなってしまうかもしれない。脳神経学者、枝川義邦教授の記事です。  コロナ対策事業だけに当てはまることではありませんが、給付金、補助金、助成金等が安易な御褒美でないか、事業者のやる気が逆になくなってしまわないか、制度自体の不備や必要など検討されたか、成果の検証が必要だと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。アメリカの事例云々とかそういうことはまず置いておいて、私ども対策本部の中で原村として必要なことを実施しているというのが大前提でございます。  それからさっき、議員がどなただったか記憶が定かじゃないですけれども、私どもの取り組んでいる事業についていろいろ報告させていただきました。現在進行中、もしくは未実施の状況であるわけでございます。したがいまして、現時点でその成果は検証する段階には至っていないのが現状でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 給付金をもらったり、もらうというか支給していただいたりして、当然その受給者はその出どころを正しく理解した上で今後の経済活動をしていく責任があると思います。  午前中の答弁にありましたが、セーフティネットの保証制度の申請状況では、実績は前年比全業種でマイナス48.6%というような報告。また、今後の村の施設ではマイナス50%の予想というような話でありました。しかし、このような状況下でも業績を伸ばしている飲食店、人がたくさん並んでいる施設もあります。支援する側は、今後の動向も踏まえ、経済対策の成果を検証しなければならないと考えます。  次に、特定外来生物についての質問です。長年、親が別荘として使用していた建物に今年移住されてきた方のお話です。敷地の中に黄色い花が咲いて、植物が多過ぎて処分しようと思い役場に相談したところ、それは特定外来生物のオオハンゴンソウだから、根っこから抜いて燃えるごみの袋に入れて可燃ごみとして出してください。刈ると根っこから増えますので注意してくださいと言われ、指導どおり全部抜いて処分したそうです。しかし、8月にはいるとまた黄色い花が咲いてきました。うんざりしていましたので、種ができる前に取りあえず草刈り機で刈りましょう。土の中の種がなくなるまで、生えてきたら刈りましょうと言って、私も一緒に草刈りをしました。さっぱりした庭を見たその方は少し笑顔になりました。  この時期は、あちらこちらで特定外来生物のルドベキア、オオハンゴンソウ、オオキンケイギク、アレチウリの繁茂が気になります。きれいな花だからと、わざと刈り残してあるところもあります。重点対策外来種であり、花粉症の原因ともされるオオブタクサ、クワモドキなども耕作放棄地、手の入れられていない空き家や独り暮らしの老人宅や、あと農作業小屋等の敷地にも繁茂しています。  池の水を全部抜く番組、地球上の人間活動によって原生自然が危機的状況になっていることを紹介する番組などによって、特定外来生物の自然環境の保全は多くの場面で問題視されています。  特定外来種による生態系等に関わる被害の防止に関する法律では、外来種による被害を防止するために平成17年6月1日に施行されました。生態系、人の生命、身体、農林水産業への被害を及ぼし、または及ぼすおそれのある海外由来の外来種のうち、特に影響の大きいものを特定外来生物として指定し、その飼育、栽培、保管、運搬、輸入、譲渡、野外に放つこと、植えること、まくこと等を原則禁止しています。これに違反すると、最高で個人の場合、3年以下の懲役または300万円以下の罰金。法人の場合、1億円以下の罰金が科せられます。  特に問題と感じるのがオオハンゴンソウです。北米原産のキク科の多年草で、観賞用として栽培されていたものが野生化し、道端、河川敷などで見られる。肥沃で湿った環境を好み、時に大群落となる。高さは1から3メートルになり、7月から10月に直径6から10センチの鮮やかな黄色い花を咲かせる。繁殖力が旺盛で大群落をつくるため、在来植物と競合し駆逐するおそれがある。  まず河川ですが、農林水産省より外来生物対策指針、農業用用排水路等における外来植物対策が定められ、土地改良区、農業者に対して外来植物対策、通常管理、監視、対策計画の策定、体制の整備が求められています。現在の状況はどうですか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 御質問いただきました現在の状況につきましては、実情は担当課のほうで把握していますので、担当課長より答弁を申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えいたします。今、議員おっしゃった農水省の外来生物対策指針ですか、こちらは農業用用排水路等において通常の見回りや除草作業等の維持管理活動を行っている管理団体及び農家の方が利用する指針となっております。このようになっているんですが、農業用水域に限らず、村内各所で外来植物が目立つようになってきたというところでありまして、村としましても、その対応につきましては苦慮しているところであります。  実際には広報紙、有線放送で外来駆除を呼びかけているわけでありまして、こちらとしましてもマップを作成したり、あとボランティア活動。職員が出ることもありますが、駆除作業を行っているところであります。  しかしながら、年々繁茂している場所が拡大しておりまして、例えば前年駆除作業したところ以外にも次の年になればまた新たな繁茂している場所が確認できる。そのような状況になっておりまして、最近は生息域の拡大繁茂を危惧する声も実際に多く寄せられているというのが現実であります。  このような状況になりまして、なかなか駆除作業のほうはいたちごっこといいますか大変なんですけれども、これにつきましても、今年は特に花が咲く時期が遅かったせいもあるのか、ここにきて急速に生息域が拡大しているようにも見受けられます。一部のところというより、かなり広い範囲にわたるようになってきましたので、今後もうちょっと駆除方法等は研究して、それに当たっていきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) いろいろ手は打っているけれども、増えているという状況であると思います。畑かん組合では、毎年4月、通水前には汐さらいを行い、役員により毎年年数回、施設の点検の際に草刈り等を行っています。また区の一斉作業、出払い等では区有地の草刈り等を行います。  中新田環境衛生部会では、例年5月に行われている河川清掃ですが、今年は新型コロナウイルスの影響で今週末に行われます。担当する河川にも外来植物が生えています。しかし、常会長に作業内容を確認したところ、ごみ拾いのみで外来植物の駆除は行いません。このような機会に駆除活動をすることは可能でしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えいたします。今の議員の質問につきましては、特に管理団体の活動ということで、管理団体の活動については特にこちらから何をしろとかいうような指導はないのですけれども、そういうところにも広く周知していって活動に充てていただく。そのような方法しかないのかなと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) やはり住民の意識が低いとか、区の役員が協力する体制ができていないので、今の状況になっているのかなというような感じを受けております。  次の質問になります。建物の建設やその他開発工事には土砂の運搬、移動を伴いますが、特定外来植物の繁茂した場所では工事に支障が出るのではないか。建設業者や設計士等にどのような指導がされているか。また分譲地として販売されている土地に栽培、譲渡が禁止されている特定外来生物が繁茂している。きちんと管理されていない土地の売買は違法だと考えます。売主、買主、不動産業者等にどのような指導がされているか伺います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 今の御質問ですと、建物の建築等に当たっての設計上ちょっと支障があるというようなお話を聞きましたが、私たちのほうではちょっとそこまで知らなかったわけですけれども。実際どうなっているかといいますと、現状におきましては広報紙や有線等で住民の方へ駆除の呼びかけをしている状況でありまして、特定の不動産業者、建築業者等に駆除作業等を直接依頼している、指導しているというようなことはございません。  別荘管理会社の中でも三井の森や四季の森などの管理別荘地では、管理事務所がそれぞれ広報や駆除を呼びかけているというような話を聞いておりますが、その他の分譲地や民地に対しては、現在村としてどのように関わって広報していけばいいか、また指導していけばいいかということは、今後考えていく課題として検討しているところであります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 次の質問になります。ボランティアによる地域景観整備事業により、道路の植栽など景観が確保されていますが、外来生物が繁茂している村は景観の優れた観光地ではないと考えます。村の考えを伺います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。景観の観点から言いましても、特定外来生物が繁茂しているというこのような状況は余り好ましくないということで、問題であると考えております。駆除していき、分布の拡大を抑制していく効果的な施策を早急に考えて検討していきたいというのは、さきもお答えいたしましたけれども、今後考えていきたいと思っています。  具体的にはというか同時になりますけれども、景観計画の中でも特定外来植物の問題に触れて、どのように対処していくか。例えばなんですけれども、活動組織を設立していくかとかいろんな方策はあると思いますけれども、その検討も景観計画の中では視野に入れていきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 「広報はら」での特集の掲載、ボランティアを募集しての駆除活動を行っていますが、成果を検証されたかお願いします。 ○議長(芳澤清人) これは4番目の質問でよろしいですか。 ◆8番(宮坂紀博) 4番目です。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) 特に何というんですか、政策的にといいますか詳細に成果を検証したということはないですけれども、ある程度、例えば今年なんかはかなり繁茂しているエリアが拡大しているということなんですけれども、従来繁茂している箇所が大体決まっていまして、そこを続けて活動したというようなこともあるんですけれども、感覚的な成果になってしまうのですが、例えば前年駆除作業をしたところを続けて駆除することがあるんですが、そういうところについては前年よりは明らかに減っているかなというようなものを感覚的には持っております。ですので、継続的にやっていく必要はあるのかなというようなことは実感として考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) やはり、特定外来生物が繁茂しているという状況はあまりよい状態ではないと考えますので、ぜひ有効な手だてを打って整備をしていただきたいと思います。ちゃんと広報もして、住民意識が変わっていくような形になればいいのかなと考えます。  次に、住環境整備についての質問です。これから台風の季節であり、大雨による災害が心配です。昨年の台風19号では、大雨により千曲川流域を中心に甚大な被害を受けました。また今年の7月の梅雨前線による豪雨のときには、隣の家から水が庭に流れてきて困る、砂利道が雨で削られて困る、水路にごみが詰まっていてあふれて噴いている等の声を聞きました。  天竜川上流河川事務所では、深刻な水害が頻発する天竜川流域全体で行う流域治水協議会を28日に設置し、対策の全体像を策定、公表しました。原村も含まれているようです。水があふれやすい場所に家などを建てないよう土地利用の規制ができないかを検討する。ため池や水田、学校の校庭に雨水をためることで人命や財産への影響を最小限に抑える方法などが求められています。  水源地であり、保水能力のある森林地帯、保健休養地は大規模開発の制限や建蔽率、容積率、保存緑地等が定められてあり、大量の雨を集める大きな屋根のある施設や雨水排水のために多額の費用がかかるような駐車場整備は慎むべきと考えます。雨水を公共用下水道、河川以外の用水路、道路側溝に放流することは認めておらず、河川への放流、洪水調整のための遊水池の設置や敷地内での浸透処理をすることを下水道条例、環境保全条例を基に指導していますが、しかし、雨水排水設備に対しての届出や現地確認、現地調査などはされていない。雨水排水の基準は適正で問題ないか伺います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 住環境整備についての御質問でございますけれども、その後の質問も同様に実務的なことでございますので、担当課のほうから答弁申し上げます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お願いいたします。原村環境保全条例におきましては、雨水と排水ですね。条例におきましては、その排水により開発区域内及びその周辺の地域に溢水等による被害が生じないように設置しなければならないと規定してあります。このことから、当村ではこの条例の中に明確には規定していないですけれども、一般住宅においては原則宅地内浸透処理をお願いしているという状況であります。  これについては、道路や宅地の舗装化により土壌の自然浸透率が低下している。すなわち表流水が増えているということなんですけれども、これにより用排水路の負荷が増えていることも背景として宅地内浸透処理をお願いしているということもあります。  また、宅地内浸透によらないものというのがどうしても、何というんですか、構造上というかそういうところもあるんですけれども、そういうところにおける排水施設の設計につきましては、長野県開発許可審査指針を参考に、流量の算定をしての施設配備を指示しております。  また、調整池等の排水処理施設においても原村環境保全条例に基づき指導しておりますし、また長野県の流域開発に伴う防災調節池等技術基準、そういうものを参考にしておりますので、現状当村としましては適切に指導はできているのかなと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 雨水に対して、大雨がこれから本当に心配です。適切な処理がされるということは大切なことであって、それによって問題が起きないことを願います。  次の質問になります。人の造る建築物は短いもので30年、長いものでは100年以上その町の景観に影響を及ぼします。長野県環境条例では、柏木、菖蒲沢等が環境計画の一般地域、その他の地区が八ヶ岳山麓景観育成重点地域に指定されています。景観基準として建築物の位置、規模、形態、意匠、材料、色彩等が定められています。また工事の種類、規模によっては届出をし、県の内容確認、指導を受ける必要があります。  重点地域の沿道では、建築物の配置は道路から5メートル以上後退し、空き地を確保するように努める。長野県景観育成デザインマニュアルでは、派手でにぎやか、違和感がある色を避けたほうがよい色彩として示されているが、正確に色を示しているものではない。立面図に着色し、マンセル記号を明記するとされているが、その色が基準に合っているかの判断も難しい。書類による確認だけで、特別な事情がない限り現地確認はない。  そもそも塗装などの工事を自分でやる人や、工事を発注する人、工事を請け負った業者が景観育成に関する基本目標、基本方針、適用範囲を知っているのか、周知が徹底されているのか疑問です。けばけばしい色彩の外壁の家があると感じるが、問題はないか伺います。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。原村の大部分であります県道払沢富士見線沿線30メートルを含む東側、この地域が長野県景観条例による八ヶ岳山麓景観育成重点地域の指定を受けております。そこにつきましては、景観届の提出が義務化されております。  その中で、建築物の外壁の色等は村に届出を経由しますので、村で確認の上、県に提出するようにしております。その中で今、色合いの話がありましたが、原色や明る過ぎる配色、あとは色を使い過ぎないみたいなような規定があったように思うんですけれども、そういうものについては県へ相談し、業者や建築主に対して色についての指導というんですか、景観に配慮したような色を使うように変更を指導しているところであります。  しかし、議員もちょっとおっしゃった中にありましたが、自分でやってしまう工事とか、その許可制度、届出制度をよく知らない業者というのが実際僅かながらでもいるのかなというところもありまして、そのけばけばしい色彩というんですか、こういうものを使っているのも全く確認されないわけではないというのが現実であります。こういうものにつきましては、この景観条例がある中では一応問題視してありまして、こういうものにつきましては、県と相談して指導等を行っております。  また今後、景観計画を今策定中なんですけれども、その中でも色使い、今、県の条例の中ではけばけばしい色じゃないことなんていう表現があって、じゃあけばけばしいというのは何なんだということもありますけれども、この色使いというものにつきましても景観計画の中で決めていけないかなというところは今研究しているところであります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 長年にわたり漫画家として優れた作品を数多く発表するとともに、各賞の審査員など後進の育成にも努め、我が国の芸術文化の振興に多大な貢献をしているとして平成30年度文化庁長官表彰も受けた有名漫画家が別荘の建設地としてこの村を選んだ。何もない、手つかずの豊かな自然があったから、美しい環境があったからではないかと考えていますが、いかがですか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) すみません、ちょっと質問の趣旨がよく分からないので、もう一度お願いします。 ○議長(芳澤清人) もう一度お願いいたします。 ◆8番(宮坂紀博) 平成30年度に有名な漫画家が文化庁長官表彰を受けました。その方が原村を別荘の建設地として選んでいたと。だけれども、私が思うには選んだ理由が何もない、手つかずの豊かな自然があったから、また美しい景観があったから、その方は原村を選んだのではないかというふうに考えるんですけれども、いかがですかという質問です。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 原村を選んでいただいたということは非常にうれしいことでございますし、その人の感性の下に選んでいただいたということですので、非常にありがたいとしか言いようがございません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆8番(宮坂紀博) 以上で私の質問を終了します。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。再開は午後4時ちょうどです。よろしくお願いします。                            午後 3時44分 休憩                            午後 4時00分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、松下浩史議員の質問を許します。  その前にお諮りします。本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめ延長したいと思います。御異議ありませんか。  (異議なしの声あり) ○議長(芳澤清人) 異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は、議事の都合によってあらかじめ延長します。  次に、松下浩史議員の質問を許します。松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、通告に基づきまして、大きく2点について質問させていただきます。まず最初に、子どものスポーツ環境整備をということでお伺いしたいと思います。教育長も新しくなられて、お考えを聞くのを楽しみにしておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、最初の質問になります。以前、子供の体力低下を指摘する一般質問がありました。その際には、昔に比べて体格は大きくなったが、体力の低下が見られるというようなお話だったと記憶しておりますが、その後行われた取組であったり、その成果についてお伺いします。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) それでは、お願いいたします。平成30年の第4回定例会におきまして、当時の永井議員から議員のおっしゃられた質問が行われて、それに対する答弁等が行われております。  端的にまとめますと、腕の力がやや弱い、そういう結果を受けて、それは様々な要素があるんですが、お手伝いや外遊びの減少も一因として考えられるというような分析を基に、これからの生活や……。 ○議長(芳澤清人) すみません、暫時休憩してください。                            午後 4時02分 休憩                            午後 4時03分 再開 ○議長(芳澤清人) すみませんでした。休憩前に引き続き、会議を開きます。  清水教育長、お願いします。 ◎教育長(清水幸次) そういうような分析を基に、遊びや暮らし、学習の中で腕の力を高める工夫をしていく。具体的には鉄棒だとか上り棒だとか、ドッジボール等の球技種目の普及、指導に力を入れた取組が始まり、現在に至っております。  全国で比較するのは、小学校5年と中学2年生でありますが、本年度はコロナ禍の影響でなかなか実施、統計というのはできないですけれども、昨年度の結果を基にこんな結果が出ております。  5年生男子ではありますが、ほぼ全国平均、県平均と全部の種目ほぼ同じであります。ただ、ボール投げについては若干低い。ここについてはそんなに大きな改善は見られない。ですが、握力は低かったものが全国平均、県平均を上回りました。  私も小学校等の授業とか子供たちの様子を見ると、本当に鉄棒のところに行って結構一生懸命ぶら下がったり、いろんなことに挑戦している姿が増えておりました。これも一定の成果が現れてきた兆しなのかなというふうに捉えております。  中学校では、昨年度の体力テストの結果は全体的に向上しております。しかし、競歩大会が今年度は中止になるなど、コロナ禍のため、生徒たちが体を動かす機会は極端に減少しているという状況があります。その影響がどうなるかは今のところ不透明ですが、これも昨日の中で申し上げましたけれども、7月から8月にかけて行われた中体連の代替大会において、原中が例年にないすばらしい成績を収めた。これはずっと継続した運動、体力向上の取組の成果であるかなというふうに捉えております。
     楽しく体を動かし、運動が好きになる工夫の一つとして、やや足りない部分を強化する取組を継続、工夫しております。ともすれば、腕の力が弱いから腕立て伏せの特訓だとか、そのような形になってしまいがちなんですが、先ほども言ったように、遊びや学習の中でそういうものをさり気なく取り入れていく工夫、そういったものを継続してきておりますので、徐々に成果が現れ始めていると考えております。  先ほども言いましたように、コロナ禍の及ぼす影響とその推移を見守りながら、運動好きな子供を増やしていきたいと考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 取り組んだ中で成果が出たということが答弁からうかがえました。やはり取り組めば成果が出るということで、引き続きいろいろな取組をしていただいて、元気な原っ子ということで頑張っていただきたいなというふうに思っています。そして、体力の話でいいますと、やはりスポーツになれ親しむということが、また一ついいことなのかなというふうに思っております。  平成23年に施行された国で定めるスポーツ基本法には、地方公共団体の責務として、第4条に「地方公共団体は、基本理念にのっとり、スポーツに関する施策に関し、国との連携を図りつつ、自主的かつ主体的に、その地域の特性に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有する」ということで、その前文のところには、「スポーツは、次世代を担う青少年の体力を向上させるとともに、他者を尊重しこれと協同する精神、公平さと規律を尊ぶ態度」などとしておきます。「実践的な思考力や判断力を育む等人格の形成に大きな影響を及ぼすものである」と記されていて、スポーツは体力アップのみならず、子供の成長においてとても重要なものと位置づけられると感じております。  原村においては、総合計画に中にスポーツに関する施策が記されておりまして、健康づくりにつながるスポーツ振興、気軽にスポーツを楽しめる環境づくりが施策のキーワードとして挙げられております。そして、基本構想の中には「気軽に参加できるスポーツ・レクリエーション活動の多様な機会の場と整備、指導者・インストラクターなどの確保・育成に努めます」とされております。  そこでお尋ねします。こういったような計画の下、教育長のスポーツ振興のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) お願いいたします。今、議員のおっしゃられたことが、全く私もそのとおりだと思います。原村の教育の基本方針には、賢く・優しく・逞しい「原っ子」の育成、議員さんも触れられておられましたが、教育の重点として挙げられている。よく知・徳・体というような表現をされますよね。私たちあるいは子供たちの生きる力を育むためには、まず心と体の健康が大切であります。それは生涯を通じてスポーツに親しみ楽しむことであると私は断言してもいいかなと思います。楽しみ、親しみ、自由に体を動かせる、そういう機会の提供と環境の整備に行政は最大限の支援をしていく、それに尽きるかなというふうに私は考えております。  これはもう学習も同じで、勉強が分かる、できるということも大事だけれども、勉強が好きだ、学ぶことが好きだという子供を育てることが生きる力につながるかなというふうに私は捉えております。  現在、具体的な取組としましては、スポーツ推進委員という組織の中で、村民スポーツ祭の企画・運営、例えば具体的に言うと、そのほかでは楽しめるソフトバレーボール大会の開催、筋力アップ教室などの実技指導等々いろんな企画を運営していただいて、村民がスポーツに関心を持ち、体を動かすことの楽しみを知る機会をつくる活動をしていただいています。スポーツ推進の活動、リーダーシップというのが非常に大事になってきていると。  2点目は、少年スポーツ教室であります。種目等々はちょっと限られる面もあるんですが、幼い頃から体を動かすということが生涯体育なりスポーツを続けていくきっかけになりますので、そういった面でスポーツ教室の開催と充実も取り組んでおるところであります。  これから力を入れて取り組む必要があるかなと思うことについては、スポーツ活動に参加することが比較的少なかった中高年世代、先ほど図書館の中でも子供の冊数は結構あるんですが、ちょっと年齢がいくと読書から離れてしまうというようなお話もありました。今、中学生の中でも、特に女子を中心とした運動離れという問題も言われているわけですけれども、中高年世代も気軽にスポーツ活動に参加できる環境を何とか整備してきたいなと。  そのためには、健康づくりと連携した事業展開だとか各種スポーツ教室等を実施することによって、まず始めるきっかけづくり、機会を提供し、またそれを継続する楽しみを持っていただけるような取組も必要であると考えています。  私たちがその学ぶべき事例として、最近の活動としましては、バウンドテニス教室、社会体育館で行われている教室でありますが、その教室の受講者が、教室終了後に自主的に活動を続けて、年々新しいメンバーが増えているケース。初めは僅かであっても、徐々に愛好者が増えて、仲間が増えて、それがずっと継続されている。多くの種目でこのような広がりが見られればいいかなということを思います。  今お話ししたバウンドテニスクラブにつきましては、LCVや長野日報でもその活動を紹介していただいており、参加者の意欲の向上と活性化につながっております。テレビで放映されたことにより広く地域の皆さんに知っていただき、張り合いになったということを聞いております。以上であります。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 幾つかのキーワードで、きっかけづくりをと、これは子供もまた中高年もということで尽力されているということでして、この継続を望みたいと思います。  あともう一つ、新メンバーが増えてという中で、仲間という言葉が出てきました。これも非常に大事なことなのかなというふうに思っておりますので、そういった観点で教育長がスポーツ振興を考えていただいているということに対しては、私も共感するところがございます。  ここで再質問させていただきますけれども、スポーツに不可欠な要素として、スポーツをやる時間、そしてやる空間、それから今挙げた仲間というようなことがございます。総合計画の中で、これから取り組んでいくと記されているところに、スポーツ空間という意味でいうと社会体育館の充実、あと公園や広場の有効活用というものがございます。社会体育館においては、私も見させていただきましたけれども、とてもきれいになって社体に出入りするお子さんの姿もよく見かけますし、あとこの間第5次総合計画後期計画の職員によるワークショップの結果を見させていただきましたけれども、そこでも体育館の充実というところが、良い点、ストロングポイントとして挙げられております。  対しまして、公園や広場の有効活用というところが、ワークショップの結果にもあまり振るわない結果が出ていまして、運動できる公園がないとか村自体にスポーツ施設がない気がする、あとこれはちょっと施設、広場とは違いますけれども、安全なウオーキングコースがない、自然文化園は外から来た人の施設なのか、安心して自転車に乗れる場所がないというような、ここがウイークポイントして挙げられておりました。こういったところが場所の問題。  そして、あと今スポーツ時間の減少というところで、どなたかの一般質問の中で教育長がネットに充てられている時間が今、小学校のお子さんで80%を超える子がインターネットに何らかの形で、それで時間が30分から2時間程度だということで、こういった時間をどうスポーツに少しでも向けていくかというようなところが課題なのかなというふうに私は感じております。  あとスポーツの仲間の減少というところで、友と学ぶということが、これもどなたかの中の答弁で教育長の言葉、あと誰一人残さないというようなところは力強く感じるわけですけれども。こういったようなところで、スポーツ空間の減少、スポーツ時間の減少、スポーツ仲間の減少というところに、どういうような形で取り組んでいけるかなというようなところが、もしお考えがあればお聞かせいただければと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 今3間、三つの間の減少が課題であるというお話を伺いました。私もここについては、まだ実態等正確に把握しておりませんので何とも言えないですが、とにかくこの間のうち、まず一つでもいいからそこに向き合う場があればいい。そこから広げていくという発想で、公園とか広場の問題あるいは仲間の問題、時間の問題というものは解決していくかなと。  こういう環境をつくりました、どうぞということも一つ大事なことだと思うんですが、まず何か一つ自分が向き合えるものをつくる。そこから他に広げていく、そういう人の絆の広がりによって、やっぱりスポーツというものは広がっていくし、好きになっていくのかなというふうに僕は考えていますので、そんなことを念頭に置きながら、今おっしゃられたことは常に視点に持ちつつ、いろんな施策推進をしていきたいと思っています。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) ぜひよろしくお願いしたいと思います。私、毎日通る臥竜公園のところで、よく高齢者の方が、払沢の辺りはゲートボールが盛んですので、ゲートボールの練習をされている方を見て、高齢者のほうが逆に広場の有効利用なんかはできているのかなと思っているんですけれども。ああいったようなところでお子さんたちが遊んでいる姿が見られる、またはスポーツを楽しんでいる姿を見るのを楽しみにしておりますので、どの間から手をつけていただくかはあれにしても、最終的にそういった必要である空間の整備であったりきっかけづくりをやって、仲間づくりのきっかけをぜひ教育長には御尽力いただいて、そういった姿を見られるようにしていただきたい、そう思っております。  それでは、スポーツの定義というのが辞典とかでいうと陸上だったり野球、テニスなど狩猟に至るまで、遊技、競争、肉体的鍛錬の要素を含む身体運動の総称、堅いですけれども。あともう一つ、余暇活動、競技、体力づくりとして行う身体運動なんていうような形が書いてあるんですけれども、言ってみれば、余暇を利用した体を使った活動であり、そこに競うという要素が含まれたり、さらに遊技、遊びというようなことが記されているわけでして、スポーツって競技性を求めるスポーツももちろんですけれども、先ほど答弁の中にもありましたけれども、体を動かすことって楽しいよねというようなそういったことを大切にするスポーツの一面もあると思います。  この二つの側面で言うと、指導の方法が変わってくると思いますが、先ほどスポーツを好きになるという言葉をとても力強く感じているわけですけれども、これも総合計画にあるんですけれども、そういった観点でニュースポーツの普及に努め、住民が楽しめる種目の検討が記されています。楽しむとか遊ぶという、fun、playという視点で、先ほどバウンドテニスであったりソフトバレーというような言葉がありましたけれども、またそこを広げていく、誰もがスポーツががっつりやりたいお子さんでも、じゃない子でも親しめる、これに続くようなものが現在いろいろ検討されていたり、芽を出しているとか、そういうふうなことがあったら、ちょっと教えていただければと思いますけれども。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) スポーツの持つ2側面というのは今お話しいただきました。これは学校における体育という授業の中においてもそうでありますし、中学校の部活動においても、そのような同様な問題は感じられる部分であります。  要は最後は体を動かすんですが、心が鍛えられる、心を伸ばすということが最終目標だと思っていますので、部活にしても何にしても、やはりその競技がうまくなって、世界で1位になる、1級の技術を身につけるということも大事ですが、そのスポーツを通して一流の人間になる、一流の心を育てるということも絶対忘れないでいきたいなと私は思っています。  あとのほうにつきまして、何かつかんでいるかということについては、現時点で私は申し上げられません。つかんでおりませんのでお答えはできません。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 競技性、楽しみ、共に大事なところでありまして、指導法を間違えると、せっかく好きになったものも嫌いになってしまう、そういうところに十分留意されていると思いますけれども、そのように子供がスポーツを楽しむ、好きになるということに頑張っていただきたい、そう思います。  次の質問に行きます。3月定例会で指摘があったスポーツ特定団体補助金について、今後どのような方針になったかということでお伺いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) この点については補助金等絡んでくるので、担当のほうから答弁させていただきます。 ○議長(芳澤清人) 伊藤生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(伊藤証) それでは、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。3月の定例会のときに、少年野球とそれからスケートだけが特定スポーツ団体ということで、別枠で補助を受けているというのはちょっと不公平ではないかというような御指摘をいただきました。  確かにライフスタイルだとか社会の多様性に伴いまして、スポーツというものも、昔は本当にスポーツというと野球とかと決まっていたんですけれども、いろいろなスポーツも出てきています。当時オリンピックやなんかもあって、スケートに非常に力を入れていたということだとか、原村、原中学校のほうになかった野球部を立ち上げたいということで、当時は議会側というか議員さんたちのそういう強い要望もあったりして、特定団体というようなことで特別にやってきたというようなお話も聞いています。  ただ、情勢も変わってきておりますので、昨年度までは特定団体ということでちょっと特別扱いというようなところもあったんですが、今年度からになりますが、少年野球連盟と少年スケートクラブにつきましても、ほかの団体と同様にスポーツ協会のほうで同じ基準で一律に監査を行いまして、補助金額を決定して、スポーツ協会のほうから支払うというような形に考えております。これによりまして、ほかの団体と同様の扱いになりますので、公平性の観点からもよいのではないかというふうに考えております。  ただ、スケートリンクのシーズン券の購入補助というものがありますが、これにつきましては、領収書など実際に証拠書類のほうを出していただきまして、こちらについては、村のほうから直接実績に応じてお支払いをしていくような予定でおります。以上となります。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 全て同じように扱うということですけれども、私は特定スポーツ団体となっていたのにはやはり理由があるのかなというふうに思っていたんです。ちょっとスケートについては、私はこれは特定団体でいいんじゃないかと実は思っています。全てを公平に扱う必要があるのかというところ、先ほどのスポーツ基本法にもありましたけれども、地域の特色をというようなことが記されております。やはり何に力を入れるかとか、何を残すかとかいうことを決めることってすごく大事なのではないかなというふうに思っています。  私がなぜスケートが特定団体とすべきかという理由をちょっと申し上げたいと思います。私は小学校の校庭のスケートリンク、あれを見たときに本当に驚いたんです。私は横浜からこちらに移住してきたわけですけれども、こういったことが毎年ずっと行われてきて、それが伝統になっているということを見てすごく驚きました。今でもちょうど12月の議会中なんかは、上から見ていると、今年は凍るのかななんていうふうに気になるようになっているわけですけれども。  また、校庭のスケートリンクは、美しい村づくり推進委員会の中でつくった原村百景、残すべき文化というのの中に校庭の風景がやはり記されています。やはり伝統という意味、あとよく私がお酒を飲みながらいろいろ話をしている中で、昔は田んぼで、げたスケートでなんていう話を聞いていると、やはりこの原村においてスケートというのは残すべき文化なんじゃないかなというふうに思っています。  そして、話を聞いたところによると、この文化を守る中心となっている例えばスケートのリンクの整備なんかは、スケート部の保護者の方が中心となってやっていただいているということ、あと文化ということ以外に、またこれも驚いたんですけれども、3人のオリンピック選手をあそこの校庭から輩出しているということで、私は50年間生きてきて、生で接して直接話せるオリンピック選手には原村に来て初めて出会ったということです。それもこんなに身近にいる中でという。  これもまた基本法の前文を引用しますけれども、「地域におけるスポーツを推進する中から優れたスポーツ選手が育まれ、そのスポーツ選手が地域におけるスポーツの推進に寄与することは、スポーツに係る多様な主体の連携と協働による我が国のスポーツの発展を支える好循環をもたらすものである」というふうに記されています。  本当に、こんなに身近に元オリンピック選手に指導を受けるようなチャンスがある自治体がどれだけあるんだろうというところで言うと、ここに力を入れること、聞いた話によると、以前は部員も多くいたんですけれども、ここに来て減少傾向にあると。そういったところで、ここは村として支えていってもいいのではないかなと思っているんですけれども、補助金については今報告がありましたけれども、今の話を聞いてどうお考えになられますか。教育長、御答弁お願いできますか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 原村の特性として、スケートは特別な団体であってもいいのではないかという今お話しいただきました。  ここの補助金が出ている団体は、僕は全て特別である、こう思っています。たまたまスケートは原村の伝統であり、たしか3年前は原中が全国大会で総合優勝した。そういった輝かしい成績もあるので特別な配慮もあるんですが、私はまだちょっと細かいところ勉強していなくて、理解が間違っていたら申し訳ないですが、特別団体に対して特別な補助金とかになるということではないので。活動を促進していく意味では、全く同じ位置づけで進めていくのがいいかなというふうに思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 全てが特別だということで、目からうろこでございます。まさにそのとおりでございますけれども。こういったところで、今最後に申し上げましたけれども、伝統であったものが衰退しているとか、今ちょっと組織する元気がなくなっていると。そういったところもありますので、特別に目をかけるというのもおかしいですけれども、その文化・伝統が消えないようにいろいろと御配慮いただくというか注視していただきたい、そういうふうに思います。  それでは、4番目の質問に行きます。前の質問では楽しむスポーツの部分でお話を聞きましたけれども、競技性の高いスポーツについてちょっとお話をさせていただきたいと思います。  競技性の高いスポーツ活動をしているお子さんの保護者の方の負担て、かなり大きいと思います。日々の送り迎えであったり、試合なんかがあったら、やはりそれも遠出をして試合会場に行く。私の友人の話をすれば、子供がサッカーを始めたら、自分は審判員の資格を取って、運動なんかしたことない親だったんですけれども、サッカーの審判で走り回っているなんて、そういう話があります。  やはり最近共働きの家族も増え、ますますそういったことのケアが難しくなっている。子供送り迎えであったり、費用の面で諦めざるを得ないケースもあると聞きます。こういった子供たちがスポーツを続けるということを望んでいるケースで、何かしらやはり村がサポートしていかなきゃいけないのではないかなというふうに私は感じております。  これは金銭面だけじゃなくて、第5次後期の職員のワークショップでも触れられているんですけれども、公共交通の乏しさから、やはりそういった親御さんの負担も大きかったりするので、これは教育委員会だけで解決できる問題ではないですけれども、例えば先ほどスケートの話をしましたからあれですけれども、茅野市のリンクに行くには、原村原山線の路線がちょっと変わらないかなとか、そういうような大きな問題も含まれるわけですけれども。どういった取組ができるかなということは、今すぐお答えすることはできないとは思いますけれども、こういったところに困っているということに対してどう感じるか、考えるかということをちょっとお聞かせください。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 御質問の趣旨が今の話を聞いて一層明確になりましたので、この場で申し訳ないですが、私の考えを少し述べさせていただきます。  原村のスポーツ少年教室等に参加する場合については、社体であったり校庭であったりするので、移動とかそういったものについての負担はない。村外、特に出るケースが非常に多くなります。クラブチームにしても村外のスポーツ少年団に参加するという。それについては、送迎とか月額会費等がどうしても生じてきますので、これはもう自分で選択して入っているということなので、家庭の負担になってくるのかなということで、ここの世界に関しての村の負担というのは、私の立場で何も言えないですけれども、ちょっと難しい面があるかなと。  ただ、そういうところで部活も当然今のお話の中に含まれてくると思うんですが、保護者負担軽減という世界において、教員なりあるいは周りの指導者たちが配慮をしていくということがどうしても必要になってくるかなと。多分、野球をやりたいときにグローブを持ってこないとか、そういう世界ではできないときに、その購入費用については、例えば就学援助費とかそういった世界はあるんですが、直接ここについての補助というのは非常に難しいかなと思います。周りのとにかく配慮を最大限にして、その子が続けてやりたいと思いは絶対応援していく必要はあるかなということは思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 総合計画の中の生涯スポーツ普及において、各団体等の日常活動と大会、競技の支援を図ると記されております。金銭的支援が全てではありません。いろいろなケースでの困り事、相談があるかと思います。その際に、今おっしゃっていただいたように最大限の助けというか、そういったことを考えていただければというふうに思っております。  それでは、最後の5番の質問になりますが。子供に体を動かすことの楽しさや、改めてその競技のよさを知る機会として、スポーツ交流に力を入れる考えはということでお伺いしたいと思います。  これはまたスポーツ基本法の前文を引用させていただきますけれども、「スポーツは、人と人との交流及び地域と地域との交流を促進し、地域の一体感や活力を醸成するものであり、人間関係の希薄化等の問題を抱える地域社会の再生に寄与するものである。」と。ここでは、スポーツ交流の重要さがこのように記されております。  先ほどの答弁にもありましたけれども、村民スポーツ祭などスポーツを通じた村内の交流は尽力いただいて、とても私も評価するところでございます。また、これは交流となるか分かりませんけれども、何年か前からJFAこころのプロジェクト、プロ選手に触れる機会をつくっていただいていまして、子供たちがスポーツの楽しさであったり、それに憧れ、夢を持つというよい取組がされていて、私はさらなる交流を期待したいと思っているわけですけれども、その辺に関して教育長のお考えをいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 今御指摘のありました夢の教室ですね、小学校5年生が毎年やっております。私も一緒に見させていただいた中では、両方ともマラソン選手で、旧姓は大島、現は田中でしたか。昨年度が千葉真子選手。そこで、一流の講師と子供たちが一緒の空間で肌を合わせて交流していることの子供の目の輝きとその後の意欲、こんなに大きな力があるんだ、交流することによって子供ってこんなにも伸びるんだなということを強く感じております。  また、原村では過去に職員が少年サッカー教室の子供たちを連れて、松本山雅の主催するそういう大会なり交流会に参加した経過もあります。このときも非常に大きな成果があったという話を聞いております。  単なる試合だけじゃないですけれども、他のチームと交流することで親睦が図られ、先ほどの仲間の間が広がると。非常にいい経験にもなってまいります。今後も他チームとの交流ができれば、活動の幅も広がるだけでなく、一層スポーツを楽しむという気持ちもより強固になりますので、機会を見つけてこういった大会に参加するということ、あるいは他市町のスポーツ少年団との連絡を取り合いながら交流に力を入れていくことは、非常に意義があるということだと思いますので、できれば継続、発展させられればと思っています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) スポーツはよく世界共通の言語というような言い方をされます。プケコヘの交流の中でも、体育館の中で言葉が通じない子供同士が楽しそうにやっている。本当にそういった意味で、まさにそのとおりだなと思っています。  私は、今こころのプロジェクトの中で、教育長がおっしゃっていた感想の中で感じたことは、やっぱり僕は子供に広い世界を見てほしいというふうに思っています。ふだん画面越しにしか見られないプロ選手が来たことで、目を輝かしていたというところがありましたけれども、原村には樅の木荘があり、これは合宿の誘致なんかにも力を入れるというようなことで建設もされております。村の子供がぼんぼん外に出て行って、こういう交流ということは、なかなかまた難しいのかもしれないですけれども、ここには呼び寄せるという環境があります。ぜひそういうところで連携をして、合宿の誘致、その際に子供たちとの交流などが図られるような機会をつくっていただいて、本当その気になれば全国優勝したようなチームの合宿を呼ぶことは可能なわけですし、もっと言えば世界から呼ぶということもできる。私は本当に広い世界を見せてあげたい。そういうふうに思っておりますので、そういったところに力を入れていただきたい、そう思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 清水教育長。 ◎教育長(清水幸次) 可能であれば、ぜひ進めていきたいと。可能であればの枠をうんと広げていければなということを考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) ぜひ、これも教育委員会だけでは済まない話で、長側とのいろいろな連携が必要だと思いますので、連携を深めていただきたいと思っております。  それでは、大きな第2の項目に移ります。住環境の整備ということでお伺いします。今議会の決算の私の質疑の中で、村長が決算時の総括において重点施策である人口増が成果として挙げられて、これが減らずに微増ではあるけれども増えている状況ということは、私も喜ばしく思っております。  ですが、まだまだ人口増が望めそうな状況なのかなというふうに私は感じておりまして、最近何軒か空き家はないかというような問合せを受けることがあります。最近の傾向としてですけれども、働き世代、また単身者というようなことも相談者の中で目立っております。そんな中で、今村が行っている空き家バンクですけれども、私も何度かチェックするんですけれども、なかなか寂しい状態であると。住居ではない貸物件が1件と販売されている土地が何件かという中で、なかなか動きがないのかなというふうに思っていまして、この空き家バンクなどは、村の施策は十分機能しているかというのが質問になるわけですけれども。これは空き家がないのか。それとも、あるんだけれども、それが出ていくような状態にないのかとかいうのも含めて、この施策についてちょっとお聞かせいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃったように、原村のホームページはちょっと物件が少ない、寂しいという御指摘、私も正直そういった面は感じております。現状、原村では平成17年度から空き家の利用促進の取組をしています。「広報はら」や村ホームページなどにも空き家情報を募集してですね、申込みのあった場合は、職員が調査の上、村のホームページの空き家バンクに掲載をしている状況です。  令和元年度空き家バンクに掲載した住宅の物件の数ですけれども、11件で、成約に至った物件が8件、交渉中が3件ということです。現状把握というか、現状を私が分析します中で、村内には空き家はあると。一昨年だったですか、建設のほうの調査でもありますけれども。やっぱり何らかの理由で空き家バンクの登録に至っていないのが現状であると。今後空き家物件の登録にさらに取り組んでいかなくちゃいけないということです。  それから、昨日のほかの議員の一般質問でもあったと思いますけれども、新年度ではそういった空き家の利活用という面では進めていきたいなというふうに思っています。  それから、いろんなそういった空き家の先進地の事例として、原村も該当すると思うんですけれども、やはり御先祖様の仏壇とか位牌、お墓の関係とかありまして、ある山陽地方の市だと思いましたけれども、かなり行政のほうでそういったものにフォローアップを入れてですね、例えばそういったもののある程度どこかストックヤード、今は何といいましたか、コンテナハウスか。そのようなものも行政利用して、そこへ一旦お納めしてというようなことがありますし、いろんなことは考えられると思いますので、大きなテーマとして今後取り組んでいくべきテーマだというふうに捉えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 昨日の村長の答弁の中で、古い家の活用についてありました。私は本当に村長の主権とおっしゃいましたけれども、賛成するところでございまして、進めていただければなと。本当に空き家ってそのまま放っておくと、無もしくは負になってしまいますので、それが生かせるようなことも考えられているということで、心強く思っております。  それで、今第5次原村総合計画後期計画の職員によるワークショップというところで、やはり住居の問題が出ております。空き家、住まい、移住というようなところで出てきているワードの中で、問題点として、アパートが少ないであるとか、単身者のアパートがないまたは少ない、賃貸の住宅が少ないというようなところがありまして、それに対して今取り組んでいるとか、もしくは取り組むべきというような提案の中に、空き家と確認し、その状態が何年か続いた場合は住宅用地特例を外すだとか、リノベーション補助、リノベーションの体験イベント、空き家バンク等を活用してあっせんする空き家の相談窓口を設けるであるとか、村営の格安アパートを造るとか、農家と連携し農業体験、宿泊体験とか、農業体験用の宿泊施設を村営で造るとか、一戸建てプラス仕事を提供し、家賃、子供の数で割り引き、いずれ自分の持家にできるようにとか、いろいろな提案がされております。  これから後期の計画が策定されるわけですけれども、去年の決算の監査報告の中で職員提案の少なさが指摘をされておりました。このワークショップは今回職員の方で行われたということで、これは庁内の職員提案と私は捉えておりますけれども、こういったことが実現可能でないものももしかしたらあるかもしれませんけれども、こういったことはしっかり反映させて検討していただきたいというふうに思っていますけれども、いかがお考えか、お聞かせてください。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 監査委員から正直御指摘をいただきました。正直私もこの職に就いてから、かなり職員の皆さんには協力要請をして、そういった中で正直1件出てきたのかなと。過去のデータを見ますと、十数年、20年くらいか、相当長い間一切なかったと。それから、招集の挨拶で言ったんですか、先月庁内組織検討委員会ということでプロジェクト立ち上がっていまして、それにたしか9件の職員からの提案をいただいて、それをベースに考えていくということで、先ほど議員におっしゃっていただいたワークショップを含め、非常に職員全体が一つの方向、ベクトルに向かって動いてくれているのかなという私自身感触は持っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) ぜひ提案したということは、そこに向けて意欲があるということですので、多分提案した職員の方は頑張っていただけるのだろうと期待しながら、いい施策を期待をします。  それでは、2番目の質問です。オンライン授業であったり、コロナ禍においていろいろテレワーク、リモートワークが可能となったというようなことで、恐らくこれからまたさらに地方に移住するという方は増えるであろうというふうに私は考えております。  また、移住者に限らず現在村に居住されている方もそうですけれども、村内に住んでいる中で、インターネットや携帯電話の利便性は、もはやこの時代欠かせないものになっているというふうに思っていますが、私のところは携帯電話が外に出るとかかるんですけれども、もう中に入ると一切かからないような状態であるとか、特にエコーラインから上のほうは有線放送の加入も少なく、あと災害時には断線等でなかなかもうこれが使えないんじゃないかという予想の下、携帯電話等そういったデジタルツールが不可欠な地域になっております。果たしてこれから人が増えていく中も考慮しながら、今の状態がネット、そういった電波というようなところ、環境が十分であるかということでちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。新型コロナウイルス感染症の影響により、これは原村を含め全てそうだと思いますけれども、オンライン授業やテレワーク、ワーケーションなどが今後さらに進展することは予想されております。  それから、インターネットや携帯電話の環境整備につきましては、非常に重要であるし、今後さらに推進をしていかなくちゃいけない項目だというふうに考えております。特に、インターネットの通信速度の向上というのは、早急に進めるべき課題であると考えておりますし、今後超高速のインターネット回線の普及にも期待をしていきたいというふうに思っています。
     それから、先般LCVの社長も来まして、原村もこれからなってくる、何といいましたか、Wi−Fiでしたか、今までの線を引いて云々じゃなくて、何か簡易的にコンセントに差し込めばいいというような話もございまして、そういった面でインターネット関係で今後かなりいい状態には持っていきたいというふうに思っています。  それから、逆に携帯電話についてはですね、通信事業者によって中継基地局の整備状況が異なり芳しくない状況もありまして、議員も外へ出れば通じるというような話もありましたけれども、私もこの職に就きまして、従来持っていた携帯がやはり山の上のほうに行けば全然通じなかったものですから、もう少し汎用性のある機種に変えたと、そういう状況もございます。  トータル的に考えますと、そういった通信環境の整備というのは、これはかなり今後移住交流を進めていく中でも重点事項になると思いますので、さらに整っていない場所は何が要因なのかとか、そういったことも解析しながら整備に努めていきたいというふうに考えております。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 時間も厳しくなってきたので、この点をちょっと膨らませてまたお話を最後にしたいと思います。  先日、宮坂早苗議員の質問に企業誘致の質問がありました。用地をというような話であったわけですけれども、用地はもちろんですけれども、今後恐らくどんな業種においても、この業務に耐え得るネット環境というのが必要になってくるのかなというふうに思っています。  昨日のニュースですけれども、人材サービス大手のパソナが本社機能を担う1,800人中1,200人を淡路島に異動する、移すというような報道がありました。ニュースで聞いたところでは、先々で言えば、こういったような体系がうまくいくとなると、営業職ですらリモートで行うときが来るんじゃないかということで、そういうことも視野に入れているというような話がありました。  子ども課長も将来的には教科書もデジタル化になっちゃうんじゃないかみたいな話もありましたし、そう遠くない。多分こういったいろいろがぱっと進んでいるのは、コロナの影響もあると思いますけれども、こういった一つのきっかけで、テクノロジーってそれに合わせるために急激に進むと思います。そう遠くない未来に、今、村長もネットの速度がと言っていましたけれども、高速ネット網が引かれていることはどこにいても当たり前になるのかなと思っていますけれども。なかなかなってから後手後手という、なかなかこういう小さな地域では、イの一に大きな回線が引かれることはないですけれども、やはりそうなるんだというようなことを意識しながら、いろいろな環境整備を整えていかなきゃいけないのかなと思っています。  村長の昨日の答弁の中に茅野市のワークラボの話であったり、富士見町の森のオフィスの話がありましたけれども、やはり村でも規模はそんなに大きい小さいまた別の話ですけれども、何かしらそういった拠点を整備するということの中で、通信事業者等に協力というか、ここへの回線は必要だということをアピールして、このエリアのそういった環境が整うようになるといいのかなというふうに思っています。  先ほど来何度か引用させていただいていますけれども、ワークショップの中でも、雇用という中で、やはりテレワークをしやすい環境が必要であるとか、農業以外でも働ける環境というような雇用を生み出していくということが課題に挙げられておりました。ですので、そういった拠点整備をすることが必要かなというふうに思っています。  拠点整備が難しいということであれば、せめていろいろな活動の中心になっている公の施設の公民館であったり、図書館、今はまだ無線LANが通っていない箇所があると思いますけれども、そういったところも候補として環境の整備を早急に進める必要があるのではないかなというふうに思っています。その点に関して、最後に村長にお考えをいただければと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。何といいますか、物事を捉える捉え方ですけれども、二つあると思うんです。よく一般的に言われるのはフォーキャストということで、現状はこうだと、だから現状分析しながら将来こういうふうに展開しようという、これは従来からの方式です。議員も御存じだと思うんですけれども、今はバックキャストということが非常に大きく取り上げられていまして、かなりいろんな企業もそれで大きな成果を上げているということです。  通信環境の整備についても、私はその辺あまり詳しくはないですけれども、何を一番重点、狙いとしていくかと。そうすると、おのずから整備する場所の順位というのが決まってくるのかなというふうに思います。中央公民館だ云々というものもあるし、それから例えば八ヶ岳自然文化園とか上のほうにも施設があると。素人での考えですけれども、強いて言えば、上のほうが今そういったことの重要度というか、利用度を理解してくれている人たちが集まってきやすいのかなという感じは持っております。  それから、先般のワークラボに私が行ってびっくりしたのは、もう本当にこのぐらいの机を借りて、よくそれで正直商売になっていくのかなと。言葉は悪いですけれども、我々みたいな老体といいますか、で物事を考えてはやっぱりいけないんじゃなくて限界があるのかなと。ですから、松下議員もその辺大分お詳しいようですので、またいろんな方のお話を承りながら、どういった方向がいいのかを今後また模索していきたいというふうに考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) バックキャストという言葉がありました。将来はもう確実にそうなるということが見えております。今、村長はこの世代ではというようなお話をされましたけれども、役場には若い職員、そういったことに詳しい職員もいます。小学生は80%を超える子がもうネットになれ親しんでいます。そういった未来を想像しながら、必要な手だてを講じていただきたい。そう私の意見を申し上げて質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) 以上で、本日の日程は全部終了しました。  来る18日は午後2時から本会議を開き、付託案件について委員長報告、質疑、討論、採決を行います。  本日はこれにて散会します。大変お疲れさまでした。                            午後 5時02分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         令和2年9月3日              原村議会議長  芳 澤 清 人              原村議会議員  森 山 岩 光              原村議会議員  百 瀬 嘉 徳              原村議会議員  半 田   裕...